アダルトチルドレンに多いのが、異性への見捨てられ不安を持っている方です。
異性に留まらず、友人に対しても「いつか嫌われるのではないか」「いつか見放されるのではないか」「いつかきっと私から離れていくに違いない」という強い恐怖、不安感を持つ方もいます。
境界性パーソナリティ障害の場合は更に強い恐怖心から、なりふり構わぬ努力をして相手に好かれようとします。
•相手からのLINEの返事がなかなか来ない
•LINEの内容が、そっけない感じがする
•会いたいと誘って来ないという事は私を好きではないんだ
•私よりも◯◯を優先するという事は、私を好きではないんだ
•◯◯をしてくれないという事は、私のことを大切に思っていないんだ
•愛情表現しないということはそもそも私を好きではないんだ
•会話の内容がつまらない。という事は、私を楽しませようという気がないのだから、私に関心がないんだ
•私は自分の予定を変えてでも相手に合わせたのに、相手は自分の都合を優先している。という事は、私を軽視しているんだ。
•ずっと私と一緒にいて欲しい。相手は一人の時間が欲しいと言うことは、私と一緒にいたくないんだ。私の事を嫌っているんだ。
このように、何でもかんでも「見捨てられること」に結びつける傾向があります。
「愛情表現」に関しても分かりやすい表現を好みます。
「好き」と言ってくれるかどうか
エスコートしてくれるかどうか
他の人より特別扱いしてくれるのか?
など
子供でも分かるような愛情表現を求めます。
一般的な客観的基準はある程度必要ですが、
「◯◯してくれたら好き」「◯◯してくれなかったら私に気持ちがない」と、0か100かに偏りがちです。
恋愛ベタな方は、そもそも「好き」という感情自体が未発達なため、人を愛するとはどういうことなのかを自分自身がよくわかっていない事が多いです。
恋愛感情や愛情を育てるには、経験を積む事と、より濃い経験を積むことです。
基本的な所でいえば、「察してくれ」という感情は捨て、なんでも「言葉にする事」です。
言葉にする時は、相手を軽視してはいないか、自分の心を軽視してはいないか、乱暴で攻撃的な言葉遣いになっていないかに注意しながら
共感の言葉と共に「主観的な意見」を伝えてみましょう。
あなたは◯◯すれば◯◯だと思ったんだよね。ありがとう。でも、私はこう思うよ。
出来れば、次からこうして欲しいんだけど、どうかな?
と、選択肢を与えることです。
すると、相手からは自分の意見とは異なる意見が出てくる事も当然あります。
その際は「分かってくれないということはこうなんだ」と決めつけず、
相手の基準と自分の基準が異なっている事を知る事が出来た、と気付きましょう。
もしかしたら自分はこだわりすぎているのかもしれない。
自分は厳しすぎるのかもしれない。
と気づき、見直すチャンスかもしれません。
もちろん、相手が厳しすぎる、自分の嫌がる事を平気で言ったりやったりする、明らかに一般的とはズレている場合は自分の心も大切にしてください。
見捨てられ不安が強い
という方は、まずは自分の感情に気付くためにも、感情を育てる事を同時に行う必要があります。
杜の都カウンセリング&セラピィ紅葉では、どうして不安になるのかという根本的な所の分析と学習と、認知の歪みを修正する認知行動療法を行なっています。