感情的に傷付きやすい人と、そうで無い人が居ます。

 

原因を一言で書き記す事は出来ませんが、

大きく関わっていることは「捉え方」です。

 

捉え方というのは幼少期から培ってきたもので、歪んだ捉え方を何度も強化するような出来事が続けば

それだけ強固なものになります。

 

例えば・・・

 

見捨てられ不安が強い人は、幼少期に「見捨てられた」「見放された」あるいは「見捨てられるかもしれない」という

強い恐怖を味わったかもしれません。

 

親が離婚話をしていて、

母から「あなたはお父さんの所に残りなさい」と言われた場合、子どもは傷つきます。

 

「自分はいらない子なんだ」

「お母さんは自分のことが嫌いなんだ」

 

このように捉えた場合、それを強化するような出来事が起きる度に

「やっぱり自分はいらない子なんだ」

という思いを強化していくわけです。

 

「自分はいらない子」ということは、自己肯定感も下がります。

 

 

このまま大人になると、相手から見捨てられるかもしれない思える言動に過敏になり

他の人がなんとも思わないような言動に対しても繊細で、傷つきやすい性格となります。

 

 

傷つき体験を一度も経験せず人生を終えることは、確率的に考えてもあり得ないことですから

傷ついたとしても最小限の傷で留める、傷ついても回復し前進していく強さがなければ

「生きずらい」人生となるでしょう。

 

 

現在とても傷つきやすい人であっても

傷つきに対しての強さ(耐性)を養うことは出来ます。

 

何歳になっても、変わることが出来るのです。

 

 

どのように強さを養うかというと、ひとつは「客観性」を養うことです。

これは、教育の中で学び、実践する事で得る事が出来ます。

 

 

もうひとつは「自己肯定感」を高めることです。

言い換えれば「自分は自分であっていいんだ」という感覚のことです。

 

これは人によって方法も、順番も、かかる時間も異なるため、

「絶対に成功する」など言い切ることは出来ませんが「可能」です。

 

カウンセリングはその近道です。

 

人は弱みからではなく、強みから成長します。

 

カウンセリングでは、クライエントが自分でも気づいていない資源を発掘し育てていきます。

人が自分の資源に気付き「自分は自分であっていいんだ」と思えるまでに至るには

安心安全な場所が必須です。

 

その安心安全な場所こそ「カウンセリング」なのです。

 

 

タイトルの「感情が傷つけられた時の乗り越え方」とは「自分は自分であっていいんだ」と思えるかどうかにかかっています。

”自分であっていい”ということは、自らの心の声に気付き、自律的に人生を生きているということです。

 

自分の選択で、自らの責任の上で生きているという自覚があれば、他人から心無い言葉を投げかけられたとしても

「あなたにはあなたの考え方があってもいいけど、それを私は受け取りません」という受け止め方が出来るようになります。

 

負の言葉、負の感情を受け取らず、自分の中に取り入れなければ

傷も浅く済み、尚且つ回復も早いのです。

 

些細な事で深く傷ついてしまう・・・という方は

気軽にご相談ください。