お客様から時々聞かれる事がある質問について書こうと思います。
「先生は、お客さんの感情(ネガティブ)に引っ張られることはないんですか?」
「自分がもしカウンセラーだったら、共感し過ぎてしまいカウンセラーという仕事は絶対に出来ないと思います」
「どのようにモチベーションを保っているのですか?」
「どんな気持ちでカウンセリングをしているのですか?大変な仕事ですよね?」
このように聞かれる事が時々あります。
私はまだまだ経験の浅いカウンセラーですが、クライエントのネガティブな感情に同調し過ぎて自分まで憂鬱になったり落ち込んだりする事はありません。
カウンセラーになる前は私もそのようなイメージを持っていたのですが、クライエントの体験や感情に引っ張られて「言葉が出てこなかった」といった体験もありません。
私も人間なので、悲しくなったり、落ち込んだり、怒ったりする事もあります。
しかしそれは自分の未熟さに対してだったり、なかなか変化しないクライエントが何に躓いているのかがわからない時などです。
同調しすぎるということは、自分(カウンセラー)とクライエントの境界線が曖昧になり、自分を見失っている状態です。
カウンセラーが自分を見失ってしまったら、誰がクライエントを支え、出口まで進んで行くのでしょうか。
クライエントと同じ目線で共に歩んでいく
クライエントと同じ角度からのみ物事を見るのでは無く、カウンセラーは客観性を保ちながら、クライエントの根底にどんな問題があるのかを細分化し切り分けていく
クライエントが今後の人生を
傷付くことを恐れずにしなやかに生きていけるように
カウンセラーはその案内人
これは私の師匠の言葉です。
(※今となっては、「師匠」とすら呼びたくありませんが)
カウンセラーは案内人
という言葉がインパクトがあり、普段はあえて意識していなくとも私の脳内に常に存在しています。
カウンセラーという仕事はクライエントの人生を変えるかもしれない仕事です。
人生のグラデーションの色がまるっきり変わるかもしれない場面に立ち会っているのです。
クライエントは「変わりたい」「誰かに助けて欲しい」と、勇気を振り絞ってカウンセリングに来ています。
だからこそ私も真摯に向き合っています。
同調ではなく共感、承認の心(愛情)を持ち、
冷静な「客観性」という視点も見失う事なく、クライエントを出口まで案内するんだという信念を持つ事で
私は、私のカウンセリングが出来ます。
もちろんうまく行かないこともあるし、私の力不足で悩む事もありますが
私を信頼して足を運んで下さるクライエントの皆さんを大切に、毎回のカウンセリングは全力で向き合っています。