○ 10年ぶりのなつかしい ひなびた酒どころ(文化横丁は源氏)

 

     付録の日

  今日は春の26日 「付録の日」しばらくぶり友と杯を交わす。

  かって、JRで諸プロジェクトを系統は別に よく取組み協力し合った。

  二人で飲むこともよくあった、要するに気が合うのだろう。

  話題は仕事の話は別に、生活全般、趣味そして家庭菜園に夢中になった。

 ◇

  このアラウンド喜寿の友と、お互い隠居の身は自由に残された日々を、

  楽しく豊かに大事に重ねたいとの趣旨からこの1月にスタートした。

  春夏秋冬4月、7月、10月、1月の26日を「付録の日」と名付け、

  杯を酌み交わす。

 ◇

  楽しい場は度を越して酒量が進んだ。

  それは秋田の酒好きの「おんじ」は過去に多くの迷惑を家内にかけてきた。

  「酒の場」への参加には 家内のお墨付きが必要だ。

  1月スタート「付録の日」は後味の良い紳士の飲みっぷりに合格。

  その後、お酒が準備された場もほぼ合格してきている。

 ◇

  いましめは確かだが何のことはない、

  ただ「歳で酒が弱くなった」だけなのかもしれない。

 ◇

  いずれにしても心地良いひと時を、

  そして快く送迎してもらえる紳士の行動を、

  この後もある、家庭は楽しく豊かに大事に重ねたい。

  この後4時半、家内が街へ送ってくれる。  ・・・・・・・ つづく

 ◇◇報告

  向かうは文化横丁の源氏、十年ぶりのなつかしい“ひなびた酒場”である。

  着物に白い割烹着姿が似合うママさんが切り盛りしていた。

  日本酒は秋田の銘柄“新政”オンリーのお店であった。

  その後銘柄“新政”の一升瓶の市販がなくなった頃から、

  日本酒は同じく中辛は秋田の銘柄“高清水”に代わった。

  十年前後である。

  酒の銘柄は塩釜の“浦霞”が加わっていた。

  そして同じく着物に白い割烹着姿のママさん二人、

  忙しく客対応に追われている。

  開店直前には十数人の待ち行列、

  友が止まり木席に僕の分をかろうじて空けていた。

  また、このお店のおもしろいところに酒の肴(お通し)は、

  一杯目、二杯目、三杯目そして仕上げそれぞれは、

  お店独自のお品揃え、昔と変わっていないのがうれしい。

  仕上げの四杯目、ちょうどいい時間だ。

  酒量は三合ほどであろうか。

  7時、楽しい会話のひと時はアッと言う間に過ぎる。

  次のお墨付きに向けて家内につなげられただろう。

  精いっぱい平静を保ってお迎えの車へ滑り込む。

  7月「付録の日」を楽しみに。

                           日々是好日。