○ 初冬 庭はもみじ葉にさしかかる木漏れ日に田舎を思い出す。 

         ○ 初冬 庭のビラカンサ 豊作に乾杯!と喜ぶ 間もなく訪れる小鳥 

 

 

年の瀬

 

今年もカレンダーは12月最後のページが現れた。

歳をとると確かに月日の流れが早い、周囲は多少の刺激を提供してくれるがそれは緩やか。先月、高校生が三年間の「国語研究」テーマに「霊」の研究を選択し、それの質問書面が本部に寄せられ、地元対応と言うことで僕にお鉢が回って来た。従って自分でも結構勉強できたし刺激も得てよい機会をいただいたと思っている。

質問に回答がフィットできればこの上ないとの思いがあり、スタンス合わせにと【心霊素養】を付したのでおさらいの意味で紹介します。

 

【心霊素養】

 

心霊科学

  霊魂によって引き起こされる現象を心霊現象と言い、心霊現象と霊界(死後 生前の世界)の事象を系統的に研究整理し一般的法則を見いだし、これを応用する学問を言う。心霊現象には物理的心霊現象と精神的心霊現象があり、前者は客観的心霊現象として心霊を信じない物質オンリーの未熟人間には、物理現象に大きなインパクトを受けた。今日では霊魂一般が普遍的に浸透したのか、物理的心霊現象を発現できる霊的能力者は見当たらない。

 

理念

  この物質世界にあって起きる多くの心霊現象は主観的事実だとしても客観性に乏しいの

 が現状です。これまでの研究成果から質問と回答がよりフイットできればと考え、心霊の理

 念および主用語について注釈する。

1.心霊の理念

  この短い人生をより良く生きるには確乎たる人生観・世界観がなければなりません。それ

 には霊界に関する知識をも併せ持って生きる事であります。具体的には次の5項目で科学

 的心霊研究とその帰結である人生の指導原理(スピリチュアリズム)でありまして本協会設

 立の趣意でもあります。

 (1) 一切の万有は宇宙大精神の顕現である。

 (2) 各自の個性は死後に存続する。

 (3) 顕幽は緊密に連携し、相互間には交通が可能である。

 (4) 各自は因果律の支配を受け、その意思行動に対して絶対に責任を負う。

 (5) 各自は顕幽両界にわたり永遠に向上進歩の途を辿る。

 

  初めに (1) 神の存在を知らしめ、(2) (3) (5)「各自」を霊魂に置き換えると、肉体には霊魂

 が宿り死した後も霊魂は個性を携えて永遠に進歩向上を続け、そして人間界との間に意思

 の疎通が可能で、(4) では生き方の究極は「善」を示唆している。

2.心霊現象

  客観性に乏しいとする中、客観的な事件がアメリカの一寒村ハイズビルで起きた。多数の

 人々の立会いのもとでいわゆる客観的な方法で、死後の霊魂と通信を交え、生きた人間と

 同様な自由意志をもつ死んだ人間の霊魂の存在が証明され、各国で霊魂に関する科学的

 研究の動機となった。これは1848年の出来事でありこれより遅れる事百年、日本心霊科学

 協会が設立された。