○ 干し竿が傾いて吊るし干された柿 晩秋の風物詩かな

○ 収穫した柿は太陽の光を浴び剥(む)き時を待っている。

 

                   晩  秋

◇娑婆(しゃば)

早いもので退院してひと月、多様な娑婆の日々に現実を感じる。

24日は心霊の大重鎮、高山直光先生(96歳)のお葬式に家内と見送りする。

翌日は会社に退院報告とお見舞いのお返しを持って同じく家内と訪ねる。

入院前と何ら変わっていない会社、12月からまた週2日厄介になる旨を伝えて帰る。

1日がとにかく早い、何もしない内に終わってしまうようだ。

後遺症は歩行バランス、見た目はわからないが気を付けないとよろける。

かっての俊敏さは期待できない、行動中の注意力を磨く、転べば終わりを心得よ。

 

◇柿

田舎の家の貸住人W君からメールが届く、<柿が色づきもぎ頃いつもぎに来ますか>

季節がら僕は毎年11月第1日曜日の収穫だったので、その旨メールを返すのだが、

今回の病気で長旅や脚立作業はまだ危険だとして、家族から柿もぎストップの宣告。

今回は、家内と子供たちで収穫運搬して僕が皮をむいて干すことになった。

昨年は田舎の柿がならなかった、自宅のビラカンサも何故か実を付けなかった。

今年は生りすぎたせいもあり、実は総じて小さい。

しばらく行っていないラジオ体操の場に小分袋と共に届ける事ができてうれしい。

自宅軒下は秋の風物詩、朝日に夕日に浴びる干し柿は見事である。