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 ○ 入院先は仙台医療センター
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 ○ 正面入り口付近南、ネズミモチの木?芳香を放ち虫が飛び交っている。
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 ○一週間の付き添い 実習生さん たくさんのケアーをありがとう。



続生体(二)
 
手術前日
明日の手術を控え、大広間から個室に移る。
Mさんと医療センター建屋内から敷地内にエリアを広げ、
自然の美しさを見ながら、ここ仙台看護助産学校、ここが萩寮、そして今年
3年生、同医療センターから内定をいただいた等と話を交わしながら歩く中、最初は救命救急の方に進みたいとも話していた。
そして僕は肩腱板断裂の縫合手術で全身麻酔を経験し、覚醒後の「身の置きようのない眠れない十数時間の苦しみ」を語ったところ、4歳の時から始めたトランポリンの着地衝撃傷害で、膝の半月板を両方損傷して2回、全身麻酔で手術したという。そして実践から離れた今も大会等に、指導者としてできるだけ参加していると言う。本業に行き詰まってどうにもならない時、異なる世界の趣味が副業的に幸いし、バックアップ力となる事も経験として語り合った。好きだからこそ全身全霊を注ぎ込む趣味力には、偉大な潜在パワーが存在するものなのだろう。
昼下がり、麻酔科の問診に呼ばれるも、僕には特に感慨はない。
かかりつけの前病院で前立腺癌の診断を受け、この病院を紹介されて半年が過ぎた、ロボット支援腹腔鏡下 根治的前立腺全摘除術(ずいぶん長ったらしい手術名だが、機能の単語全部くっつけてわかりやすい)を明日受けるに当たり、何となく、ついに来たかと思う。
とりあえず食事は夕食でストップ、今のところ健康人は、一人個室で悠々自適で明日を待つ。
 
手術日
午後14時の予定が30分繰り上がった。主役を含め親子と担当看護師とMさんが、そろって回廊をぞろぞろ手術室に向かう。出迎えを受けた主役は、見送りに一礼して中に吸い込まれていく。ヘヤーキャップをかぶり手術台へ横たわるが、周囲を観察するだけの余裕はない。
「麻酔薬が入ります」 ・・・・・・・・・・
 
手術後
気が付いた時には家内と子供たちが待ち受けていたのだろう、「お父さん手術は大成功だって」元助産師の声を聞く、さすが主役は見逃さなかった。この際とばかり主役を「酒の肴」に話していたかどうかは、僕は知らない。なにせ思考力のない僕にはどうでもいいのだ。
「帰りますよ、明日また来ます」の声を聞く。
「ありがとう、了解」と力なく答える。
少し眠ったようだが、眠らしてくれないのはこの嫌な高熱なのだろうか。
時計の針は午後8時40分頃、また夜は長いのだろうか。
よし、一気に朝まで飛ぼう、そしてすがすがしい朝の自然を歩こう、再び眠りについた。
・・・・・
脇壁の時計の針は40分45分50分エリアにある、取りあえず朝へ2時間近づいた。
「いやっ違う、10分も過ぎてない」
「うあっ、だめだ、1年半前と同じ、乗り切れるか、気が狂う」
これでもか、これでもかと揺り起こされるごとに、ある事象追及を繰り返してくる。
 
                                ‹つづく›