
○ 干し柿のスタートは皮むきにあり、むく間は多くの思いを巡らしてくれる。
柿
田舎(柿もぎ)
2本の柿木に実は小ぶりながらたわわに生った。
今回の田舎行きは、これまでの家屋敷の仕事の片手間で収穫したのとは異なり、
もぎ時が限定される休日のため、柿収穫を目的に二人で出かけた。
仕事の合間で柿もぎをしているといつもは、
( 柿もぎは後にして、こっちの仕事を早くしないと帰れないよ )
今回は違っていた。
はしご、脚立、猫車やかごを準備して時間を気にしながら丁寧に柿をもいでいる所に、
靴を履き替えた昔の御嬢さん、剪定鋏(せんていばさみ)を持ってやって来た。
( かご持ってきて )
( 脚立ここに持ってきて )
( はしごこっちに掛けて )
≪ちょっと!自分で届くところでもいでよ≫
≪早くしないと帰れないよ≫
天気も良いせいか、そして幼い日を思い出してか、楽しそうである。
そして今度は高枝鋏を持ってきて枝ごと落としている。
≪ちょっとちょっと柿の実や茎が壊れる、糸で吊るせなくなるよ≫
( 大丈夫、下はやわらかいから )
僕としては、家内にはせっかく来たのだから、家の中をやってほしいのであったが。
帰路帰宅
結局、柿は米袋6個を車のトランクに積み込み15時帰路の途につく。
道の駅「小町の里」で遅い昼食を取り18時半に帰宅。
早速リビングに敷いたブルーシートへ、友達等に配る分を除いて積み上げる。
≪見事な収穫、うーーん でも多い≫
≪まぁ 家内と手分けしてむけば何とかなるか≫
茶の間の嘆き
ブルーシートに積まれた柿、500個はあるだろうか。
皮むきは早朝のひと時と帰宅後の夕食を挟んで少しずつ進める。
祝日が幸いし作業は進む、家内もむくのを手伝う、何とかなりそうだ。
( 肩が凝ってきた、手が腱鞘炎になりそう、もうダメ )
家内は数十個むいただろうか、結局“干し柿つくり”の共同作業はこれにて終了。
干し柿は、柿実の成熟度等にもより、もいで干すまで1週間の内と見る。
むき始まって4日目、柿の山はまだまだ高い。
今度の土日は雪囲いで“干し柿つくり”はできない。
日を過ごすと実が軟らかくなりべたつき、皮をむくのは難しくなる。
配るところは配ったし、今が一番おいしい干し時で日が無い。
思案
すがすがしい朝日を受けて公園の「ラジオ体操」に集う情景が頭に浮かぶ。
しかし、喜んで持ち帰っていただける保証はないが、
今日むいて干せば“干し柿”の美味しさにきっと喜ぶと思う。
とりあえず一袋を6時過ぎに持って行こう、そして十数枚の紙袋を付けて。
だけど、公園高台の「あずまや」まで300mはある。
20kgほどの米袋をどうやって運ぶか。
当然車は入れない、背負えば何とかなるが繕いの暇はない、
手で抱えて行くには辛いしスマートでない。
まてよ、古紙や本の回収に使用した骨組みだけのキャリアカートがある。
楽々「あずまや」に米袋の柿を運び置くことができた。
日の出の公園にはまだ「ラジオ体操」に集う方たちは見えない。
ストレッチをしている内に一人二人と集まってくる。
≪どうぞよろしかったらお持ちください≫
≪田舎の柿でちょうど干し時です≫
《うあーすごい、こんなたくさん》
ある方が小分けの紙袋に入れなおし、ほしい方に分配してくれていた。
《ありがとう、いただきます》
何気ない事に過ぎない、しかしうれしい。
“思い立ったが吉日”