
○ 冬空の仙台

○ 冬雪の田舎
思 う
新年会の一こま
◇青年老人
地域に在住する卒業生の新年会、
週末の18時過ぎ貸し切りの駅前スナック、
懐かしい十数人の老人がすでに乾杯を終え歓談している。
老人とは言えその面構(つらがまえ)には、
多くの部下を統率し試練を乗り越えてきた年輪には、
燻銀(いぶしぎん)の重みを見る。
◇切磋琢磨
卒業生を輩出した国鉄の学舎は武蔵野の国分寺にあった。
最高学府の大学課程は四年の単位を三年で修得する。
三年間全寮制で過ごし学んだ絆は強い。
今はすでに現職(JR)は見当たらない。
関連第二第三の会社で活躍している人も少なくなってきた。
今日のメンバーの半数も“悠々自適”組、
俗事に煩わされずしっかりと終盤の人生を歩んでいる。
◇なげき
僕の2年後輩のC君は理論家で弁舌も立つ優れた管理者であった。
それも典型的な官僚型の指導者で通っていた。
今は関連第二の会社を退社して二年になる。
仕事から解放された身内の集いに酔いも手伝い、
弱音を聞いた事がない彼の本音を聞く。
<いつ見る夢も楽しい夢が出てこない>
<どうしたもんだろう>
<夢って楽しい夢は無いんじゃないか>
《うーんでもそんなことないよ》
《現実、周囲が喜ぶ楽しい事もそれなりにあったんじゃない》
《その思いの強いのは時たま夢に出てくるようだよ》
《多分、自分だけ楽しかったのは別のようだけど》
《君は上には良いが部下社員はよく思っていなかったもんな》
<仕事は企業組織でやるもので坦々とやるだけ>
《うーん情状の余地はなかったんだ》
《でも××の事故で大変な時の事を覚えている》
《君の決断で多くの部下社員が奮闘し窮地を脱したのを知ってるよ》
<うーんそんな事はあったな>
《よし今晩楽しい夢を見るよう念じて上げるよ》
◇こころ
管理者としての心得に官僚主導を選択した彼、
官僚主導こそが組織を秩序付けるものと疑わないところに、
組織を構成し支える血の通った実働分子への不満を引き起こした。
「良心の呵責」が夢に現れる本来やさしい心の持ち主と見る。
◇思う
個人の夢の中の出来事が如何なる悲惨な悪しき情況でも、
五体は言わずがごとし意志でもって、対処改善することはできない。
個人の夢が想念の世界と見れば想念はいずこより発生するや。
個人の“智情意の働きを通して経験した心の発現の世界”
だとすれば、個人の夢は現世において体験する来世の様相に非ならず。
現世、個人の夢(想念)は覚めれば消え、現実世界へ戻るし戻れる。
来世、個人の想念(夢)は覚めないそのままの世界に滞在する。
滞在する世界の環境は他からの愛により改善されて行く。
個人=故人への供養は他からの愛に他ならない。
◇おわりに
新年会の一こまに心霊世界を見る。
“霊魂”にとって現世も来世も無い。
来世での個人の想念改善は現世で計り知れない時を重ねるのだろう。
日々の生活(現世)が如何に大事かを知らされる。
日々の生活が大事だからこそ、
五体と意思をもって楽しく生きる努力を惜しんではならない。
心霊を学ぶことの大切さを深く感じる。
明日の新年会に向けて