
○ 羽黒山を発ち月山に向かう間もなく、まだ道はなだらか 遠方に鳥海山が見える

○ 月山9合目付近、顔を出す可憐な花に迎えられて

○ 羽黒山山頂、三山詣でスタート、安心を祈念して鳥居を背景に全員集合
出羽三山紀行
8月2日、3日の土日、かねてから計画していた出羽三山登拝の旅が始まった。
すばらしい天気に恵まれた5年ぶりの2日間を、遅い写真整理しながら追憶する。
○旅立ち
10時過ぎ松尾神社へ旅の無事を祈り、荷物を抱え小型バスに乗り込む。
参加者8名(1人は途中乗車)は、くつろぎの空間を貸し切りバスに求め、
好天の幸先良い旅立ちに話しはにぎやかだ。
何せ男性は小池先生と僕だけなのである。
○機転
米沢の加藤さんが寒河江PAで一行に合流、みんなで昼食をとる。
高速道のスムーズな流れが行程に余裕がでた。
ドライバーさんにお願いして羽黒山頂経由の宮下坊行きに変更する。
○機会
明治以来始めての一般公開と言う「羽黒山開山堂 蜂子神社御開扉」に立ち寄り、
出羽三山御開祖で、秘中の秘とされ幻とも言われた蜂子王子(第32代崇峻天皇の御子)
の御尊像を昇殿参拝する機会に恵まれた。
小池先生霊信1“8月24日の研修会でお話をいただく”
その後、予定どおり三神合祭殿へ昇殿参拝、
御低頭中の背中を金幣が触っていく、神々しい霊気に浸る。
小池先生霊信2“8月24日の研修会でお話をいただく”
○参道
羽黒山頂の三神合祭殿を参拝後、5名が宿坊街までの1.7kmを遊歩する。
参道は樹齢300年~600年に及ぶ老杉が生い茂り、石段は2446段を数える。
途中、見晴らしの良い「二の坂茶屋」で串コンニャク玉を食べ一休み、
老杉を見、せみの声を聞き涼しげなそよ風を受け歩を進める事20分、
東北最古の五重塔(国宝)と爺杉(樹齢400年)を拝しカメラに納め、
霊気に浸るひと時をしっかりと“たましい”に刻みつつ歩を進める。
「結界」と言う朱塗りの太鼓橋、祓川神橋を渡るとゴールの随神門は近い。
長距離歩行困難組が待つバスに合流して宿坊に向かう。
○宿坊
宮下坊受付けにて参篭の説明を受け、護摩木にそれぞれが名前を記し供す。
寝室の布団を寄せ精神統一と霊査の場を整えて精神統一を進め、
すがすがしい気に浸った“たましい”は霊査に顕現する。
霊査を終え直会会場に向かうと、数十名の参篭者が大広間の直会会場で、
館長から参篭と登拝の説明を受けている。
事前に遅れを伝え入室、館長から再説をいただき乾杯直会に入る。
館長は当協会の会員であり、やさしさの中に凛とした見事な風格を見る。
類まれなる羽黒派古修験道の修験者と映る。
漆塗りの大・中・小の盃にお神酒をいただき回す。
それは羽黒山(現在)を出で、月山(過去)に登拝し、
そして湯殿山(未来)へ渡る「擬死再生」山駈けの無事を祈るのだと言う。
精進御膳にお神酒をいただき心身を整えて明日に備える。
○護摩祈祷
6時、護摩壇に館長と2名による護摩祈祷が始まる。
誠に神秘的であり霊気が伝わる。
小池先生霊信3“8月24日の研修会でお話をいただく”
間もなく発つ山駈けに身も心も引き締まる。
○月山登拝
宮下坊から7時半、登拝者乗合バスで移動する事約1時間、月山8合目に到着する。
身支度を整えた4名は整然と列隊する山駈けに加わる。
真っ青な空、グリーンのパノラマ、時々彩る花、残雪を見、遠く鳥海山を眺め、
鳥のさえずりを耳に歩を進める。
癒しは休憩と脇目も振らず足元に、黙々と進む人が多い中、
フットワークに恵まれた僕は、四六時中変わりゆく景色を楽しむ。
9合目を過ぎ、比較的難所の行者返しを越える辺りから、
標高1984mの月山山頂が見えてくる。
目標が見えてくる喜びは、
日々の難儀を乗り越えた希望の光を見い出す喜びに似ている。
正に“天人地”の圧巻である。
月山神社を参拝し、宿坊からいただいたおにぎりで昼食・休憩とする。
○ふっと
ところで、本流コースは自らの意思でチャレンジしているものの、
小池先生を始め4名の傍系コースは順調に楽しんでいるのだろうか。
内心義理でお出での方もあろうが、確かな三山の恵みに喜んでほしい。
長距離歩行困難と暑さを理由に冷房の利いた広いバス内で、
一時のすがすがしい思いで休養もよいのだろうかと、ほっと頭をよぎる。
○湯殿山を目指して
おにぎりと休憩で身体は十分整った。
12時半前に月山山頂を発つ。
山スキーを楽しむ残雪を眺め遠く見下ろす景色に有頂天を感じながら歩を進める。
月山を軸に道程は羽黒山の2倍程遠い湯殿山を感じる。
下りの難所、月光坂の鉄梯子は5年前のものから新しく取り替えてあった。
行者返しを越える難所で、ここを過ぎると湯殿山は近い。
傍系コースのお迎えを受けて合流する。
裸足になりお祓いを受けて本宮に参拝する。
羽黒山を出で月山から湯殿山へ「擬死再生」を果たしたのである。
○完
みんなが出羽三山の霊気をそれぞれの“たましい”に刻んだ。
この機会をくれた全てに感謝の思いを伝えたい。
“ありがとう”