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 ○ 家内が勤務先で何気なくいただいたお菓子の中に入っていたひとつ。
   水戸藩で江戸時代から続く老舗の店舗、15代将軍徳川慶喜公の御幼名「七郎麿」様に献上したと言う。
   ふっくらとした温かみの芋菓子にネーミングがまた調和して心地よい。
 
 
 
検 証(前 篇)
 
◇プロローグ
 十年ほど前に納めたカギ箱なる設備が老朽化したため更新の受注を受ける。
 コンパクト化の要望を受け製作したところ、製品が現場の運用にフィットしない との問題が発生した。
 納入した10組の内6組は広い車両庫の各箇所に設置され運用している。
 残りの4組は改修待ちとして庫に眠っている。
 
◇設備
 車両の移動可否を司る表示器(信号機)は赤色灯と白色灯を表示する。
 カギ箱に鍵がセットされていると白色灯が、鍵が持出されて無いと赤色灯が表示 器に表示され車両の移動が禁止となる。
 いわゆる車両を整備する係員の作業の安全を担保するための設備である。
 
◇問題
 カギ箱の鍵のロック度があまいため、鍵を抜き差しする時に、
 セットされている隣の鍵に当たり時々鍵が半回り状態になり、赤色灯が表示器に 表示され車両が移動できない状態になると言う。
 
◇取替えカギ
 1組のカギ箱毎に12個の同じ「錠・鍵」がついており、ロック度の高い10組 の「錠・鍵」に取替える手配を進め、それが届くのは改修日の前日である。
 準備した新盤10組に「錠・鍵」の取付と配線に正味4時間かかったと言う。
 
◇取替え準備
 厳しい納期の中、極力事前に準備し、現場は短時間で取替える方法とした。
 カギ箱の「錠・鍵」を装備する新盤を新たに作り、届いた「錠・鍵」を取付け配 線して車両庫へ託送した。
 
◇改修期待
 カギ箱から旧「錠・鍵」盤を剥がし、新「錠・鍵」盤を取付ける。
 足回りも含め、2組1時間半の改修を見込み、とりあえず現場に設置されている 6組を作業時間帯の23時から翌朝4時の5時間で十分間に合うと目論んだ。
 
◇改修当日
 車両庫構内に暖房が入った研修室を作業場として提供していただいた。
 改修対応は年度末で人出が無く僕を含め3人である。
 17時、庫から未改修のカギ箱4組の1組を取り出しテーブルに載せる。
 旧「錠・鍵」盤を剥がす準備をする。
 
 《 剥がれない 無理に剥がそうとすると周りが傷つく 》
 
 半屋内に設置するカギ箱の「錠・鍵」盤はネジ止めではない。
 当然、取外す事は考えておらず機密を優先している。
 さて困った、秋田名物の “キリタンポ鍋”を優雅に食べている余裕はない。
 
 剥がし剤への期待を残すも、カギ箱の「錠・鍵」盤から旧「錠・鍵」を除去し、 除去した所に新「錠・鍵」を盤から取り出し取付け配線する。
 2段構えの材料買出しと夕食の弁当を買いに出かける。
 
 戻り、再度試みたがカギ箱の「錠・鍵」盤は剥がれない。
 最悪の事態となった。
 事前に本改修作業を支援する計画主事から車両の始発時間を考慮した順序を指導 されている。
 手分けして必死に取り組んだ。
 4組、5組目でタイムリミットの4時近くになる。
 “如何なる理由あれど、今回仕上げなければ後は無いのだ”
 当務当直へ作業進捗状況を報告し、5時まで作業延伸を許可される。
 “無我夢中で取り組むも物理的に無理であった”
 4時40分、再度作業進捗状況を当務当直へ報告に行く。
 《 1組が終わらない、何とか作業を続行させていただけませんか 》
 [ それは出来ません。別の日を改めて申し込んで下さい ]
 5時26分、1組を残し5組の改修を以って、本申し込み作業は終了した。
 “不甲斐無さに心はブルー”引き続き4組の残作業を進める。
 
◇報告
 5時半過ぎ、計画主事へ改修作業の終了報告に行く。
《 すみません1組が時間不足で残りました 申し訳ございません 》
 
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