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○ 庭のビラカンサも盛りを終え冬支度に向かっているようだ
 
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                   ○ 紅一点を盛りたてる生きた宝石たち
 
 
 
              流 転
 
◇忙中
 今週は新幹線の放送設備の取り替えで多忙の日々となった。
 新白河駅、福島駅、郡山駅の順で3駅を3夜で仕上げるのである。
 
 お客様から注文を受け、工場で作った製品を期日まで納めるのが、
 本来の営業所の仕事であるが、
 今回は、試験調整は本より配線変更を含めた受注のため、
 40数年前を懐かしみ、老眼鏡とぎこちない手つきで取り組む。
 最終列車を送り、朝の始発までの5時間に気は抜けない。
 前・前々職場の管理監督と異なり自ら作業する張りもある。
 
 上りホーム用、下りホーム用と1駅2組の取り替えである。
 郡山駅下りホーム用を終え、上りホーム用を手がけるに及び、
 時間が厳しい、取りかかれば途中でやめることはできない。
 見極めが発生した。
 
 前夜の取り替えの後遺症は二重のトラブルと化し、
 ホテルでの仮眠ができなかった疲れ、
 そして今度やる上りホーム用の取り替え環境の悪さ、
 それに加え作業の遅さに起因したのだろう。
 
 情けないが「勇気ある中止」の安全側を選択した。
 お客様に代替の夜を再度設定していただくご迷惑をかけるはめになった。
 お客様から逆に労いの言葉をいただき却って恐縮する。
 そこには残り少ない国鉄一家の絆を見る。
 
 等々があった多忙の1週間もウイークエンドを迎えた。
 
 郡山駅から高速道の帰路、パーキングで遅い朝食を取り仮眠、
 昼過ぎに会社に到着、通常業務に戻り電話対応が絶えない。
 《部長、帰れなくなりますよ、「夜勤明けです」と伝えますから帰って下さい》
 温かい言葉がうれしい。
 
 国鉄時代にお世話になった三十年来のメーカーの方から誘いがあり、
 17時に会食する事にしていた。
 
 お言葉に甘え、3時に会社を出、カバンを持ちリックを背負い、
 「ヒュージョン」へ向かう。
 今日はお風呂だけの利用である。
 
 
◇閑あり
 晴れて土曜の朝、《おー ひさしぶり、ごくろうさん》とおじいちゃんの 声。
 久しぶりののどかな家庭を覚える。
 庭では夏の遅くまで僕に味覚と美しさをくれた「小さなトマト」
 まだ実はたくさんなっているが寒さのせいで熟しきれない。
 6本のトマト木を、感謝を込めてていねいに切り終わりを告げる。
 宝石のように輝くせっかくの実はいただこう。
 おばあちゃんから「イチジク」の煮かたを教わり、砂糖の代わり蜂密で
 「小さなトマト」の甘露煮を作った。
 今晩の酒の肴にはならないが。
 《 うまい 》
 
 デ―サービスからおじいちゃんが帰ってきた。
 
 ますおさん一家の夕食は間もなくである。