
○ 夏祭り

○ 浴衣姿の可愛いお嬢ちゃん達
ゆるやかな週末
◇
部屋周りには多くの書籍が無雑作に積まれている。
3.11東日本大震災で本棚は倒れ散らばった。
4.09の大余震は近々の再来を示唆して止まない。
四カ月を経て本棚は役割を担っていない。
◇
何の憂いもない贅沢な一日、
朝から花籠万助氏著「霊魂を語る」を三度読み始めていた。
仙台支部が発足する三年ぐらい前だっただろうか、
霊能者は寺坂多枝子先生との出会いもいただいた、
唯一東北にあった岩手支部へ、初代支部長猪俣正一郎氏と
列車に乗り合わせ通っていたころのなつかしい本であった。
神道教師であり高級霊媒でもある花籠氏が永年の実体験を元に、
俗世の吾々に断片的ながら分かりやすく書き下ろした書である。
俗人には感応しにくいこの世とあの世をつなぐ広くて深い霊魂の世界、
霊媒それも高級霊媒の役割が絶対の必須条件と言い切っている。
読み、考え、振り返り、疲れ、お茶をおばあちゃんにもらいに行く。
◇
二階の踊り場に積まれた本群のある一番上に、
ヨモギ色の表紙に金色のマークをしたためた「心霊研究」合本版が、
それも数十年前の⑧が飽きっぽい性格の僕の目に留まる。
(旧漢字を現代漢字に直して記載)
一月号、粕川章子氏の「心霊知識が教える―心霊家の五信条」
<正しい人生観・世界観により世界平和は生まれる>
・万有は宇宙大精神の発現である
・人間の個性は死後に存続する(原文は死後の後が続になっている多分印刷ミスだと思う)
・顕幽は緊密に連繋し、相互間の交通は可能である
・各人は因果律の下にあり、その思想行動に対して絶対に責任を負う
・人間は永遠に進歩向上を続ける
この五信条はスピリチュアリズムの精神である。
心霊研究の方向に“もやもやしていた僕の思い”を
数十年前に危惧していた理事が居たことに強く感銘した。
それは当時においてさえ任意に展開し得る霊的問題に触れることを避け、
超心理学に心霊の研究を求める識者を憂いる記述を見せられた。
心霊を研究する根幹がパラサイコロジー的かスピリチュアリズム的か
心霊学徒が求めるは自明の理であろう。
心霊を研究するに心霊を真正面から追求しないで何の魅力があろうか。
先人が熱い思いで創立した趣意から六十年、公益財団法人化を機に
吾々は素直に再考する責務があろう。
◇
ゆるやかで贅沢な日々は僕にいろいろなことを教えてくれた。
昨晩は夏祭り、盆踊りのはやしに誘われて足が自然に出向く。
浴衣姿の可愛いお嬢さんを肴に、
焼き鳥に焼きそば、そしてビールはことのほかおいしい。
老いも若きも祭りの喜びに浸っている。
神事とはこの世界を言うのだろう。
◇
新しい会社も一カ月、人脈が順調なスタートを切らせてくれた。
月曜日、一日様にお神酒を捧げこのひと月を感謝しよう。
ゆるやかな週末に感謝して。