
夏空に舞う鳥たち

朝日に冴える紫陽花
いなかの夏本番
◇朝の目覚め
せみの声で目覚め、別世界に戸惑う。
縁側越しに樹林化した盆栽の隙間からこぼれる
まばゆいばかりの朝日が差し込む。
水かさの増した雄大な川の向こう岸に若稲のグリーンベルト、
遥か向こうに地平線なる堤防がかすかに見える。
昨夜は地元同級生の呼びかけで、幹事の労をねぎらう集いがあった。
「難儀かけた」「本当に楽しかった」
喜びの声と思い出に花が咲きお酒ははかどった。
帰宅、薪風呂のゆるやかな心地よさの記憶はない。
◇朝飯前
5時、遅い目覚め、しかし気持ちがいい。
ペットボトルを干し、顔を洗い身支度をし、昨日の続きに、
草刈機のエンジンを駆ける。
10分もしないうちにシャツはびっしょり、
背丈に近い刈り倒れた草草の香りに気持ちがいい。
秋の収穫に向け、代謝作用している柿の木も清々している。
現代人に忘れられた「直感」、天然とはこのことだろうと思う。
暑さと手のしびれの疲労感は自然とひとつの作業を区切る。
7時半、代表幹事はまだ床の中、
薪風呂で汗を流す。
朝飯前の仕事は朝食をおいしくする。
8時半、朝食にありつく。
昨夜の様子に代表幹事の一言、
「楽しいからといって、なんであんなに飲むの」
<うーーーーーん>
<ぼそぼそぼそ うーーん でも楽しかった>
◇長兄の手伝い
長兄が草刈機を持って手伝いに来た。
草刈機の歯は石と戦い相当痛んでいるようだ。
刈り跡はむしり取ったようにも見える。
僕ほどではないが刈り方は結構無造作、しかし手際よく刈って行く。
兄弟、先祖からつながる“たち”質だろうか。
義父なるおじいちゃんは型にはまったように整然と刈っていた。
到達点は同じだろうが過程は異なる。
人それぞれ、人生に潤いと楽しさを教えてくれる。
◇昼どき
二人でやる仕事ははかどり昼過ぎに終える。
二回目の温めの薪風呂で体をリフレッシュする。
着替えしさっぱりした後、自然にビールが出てくる。
真っ青な空、緑の木々、そこに鳴くせみの音はまさに夏本番を伝える。
夏っ子の天下到来、なんて幸せなひと時だろう。
昨夜の同級生が自作のトマトを持ってやって来た。
飲みすぎて昼近くまで寝ていたと言う。
今晩、我が家で二次会を予定していた。
「盆に来たどきやるんしべ、今日はちょっと遠慮するんし」
<んだんしな>
◇お盆
先に「因縁の話」でお盆のいわれを記した。
自転、いわゆるスピンしている地球の芯である地軸の、
両極は磁力線、電力線が出て入る。
そこは神の回道として敬うに値する無限の宇宙エネルギーが
走っているとする。
1年12カ月を時計盤に刻み生きている私達は
1月の正月(鬼門)そして、死者の正月7月(裏鬼門)
いわゆるお盆の事を記した。
ただし現在のお盆は生活便宜から月遅れの8月が定着しているが。
赤道の東西に対す南北の12月と6月がなぜ1月と7月なのか。
地軸が23.4度1月寄りに傾いているとのことが抜けていた。
神は宇宙、宇宙は神以外の何ものでもない。
人智を超えた計り知れないものが存在する。
環境は“繊細な心”に無限の可能性を誘う。