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     目線


 ◇発端
  社用携帯電話機の取替が始まった。
  「タイム イズ マネー」の画期的手段を提供する携帯電話機は
  仕事に不可欠な道具となる。

 ◇急速な進展
  社会的この汎用移動体通信の走りは、
  連絡手段として活躍をしたポケットベルが結構長きに渡り活躍し、
  次いで情報の交換が可能なPHSが普及する。
  間も無く携帯電話機は一気に台頭する。
  すでに加入者数は日本の人口数を超えるほどに普及する。

  一歩社外に出ると拘束は完全に解かれた時代がなつかしい。

 ◇一方的
  仕事に活躍した使いなれた携帯に愛着を感じる。
  機種は一般的な「折りたたみ型」で2度目、3度目と取り替え
  使用してすでに数年になる。
  なんと今回の機種は一時代前のストレート型だ。
  なぜだろう。

 ◇会話
  昼夜現場第一線で仕事をする工事指揮者と現場長の会話。
  「取り替えた携帯が使いづらく、機種を変更できませんか」
  <本店の方で丈夫で壊れにくいと言う事で決めたそうだ>
  「ボタンが露出で引っかかるし、ボタンが小さく夜間作業の
  現場では特に扱いにくいんです」
  <Keyロックもあり機能も多く、値段も高いと言っている
  使っていれば慣れるからまず使って>

  脇から紳士ではあるが気骨ある職種の長が、
 “何かに付けて一番大事な現場の目線に立って考えていない、
  現場の実態を知ろうともしない机上の官僚達のなせる業、
  規制と制約だけは人一倍長けて責任回避に走っている、
  仕事をしやすい環境を提供するのが本店の責務ではないか”
  小気味良い言葉を聞く。

  そのやり取りをしている最中、総務課長に電話がかかる。
  内容は取り替えた携帯電話機へのクレームである。
  すぐ後ろのデスクに構えた現場長は苦笑い。

 ◇なげかけ
  さて、この会話をみなさんはどう受け止めたでしょうか、
  一生の中でいわゆる人種は職種や地位立場で変わるのでしょうか。

  地位立場が異なろうとそこには“理”が必ずある。

  改善はその時々にある地位立場の中にあって、たくましく取り組む
  時に顕現化してくるものなのでしょうか。

 ◇前夜祭
  明日の明け方4時過ぎに還暦4歳となる。
  こんなに良い人生をいただいて幸せである。
  母は夜明け前に畑仕事に行きお腹が痛くなって帰ってきたら
  僕が生まれたと言っていたのを覚えている。

  まもなく夕食、ごちそうはどうだろう。

  写真
  生きとし生けるもの自然、庭の花をどうぞ