
◇楽しかった想いは、
残像と化し、
後から一層強烈に心を揺り動かし、
人生を豊かにする。
雨降りの暗闇、家内に送られ、
6時4分の新幹線に乗る。
福島辺りからかすかに明るんでくる。
東京駅で同行させていただく小池先生、
お世話になる方達と落ち合う。
大井川にさしかかる頃には陽射しが見える。
◇縁ありて
伊勢路を訪れる機会をいただいた。
宿は外宮まで歩いていける所にあり、
荷物を置き昼食は名物の醤油煮込み風の
伊勢うどんをいただく。
風が強い、寒さはそれほどでもない。
豊受大神宮に正式参拝し、
お神楽奉納を観覧する。
伊勢市全体が「お伊勢さん」
で慕われている神宮となっている。
バスで十数分、内宮に着く。
宇治橋を渡る、美しい五十鈴川が
お迎えしてくれる。
千古の歴史を刻む雄大な古木、古木、
風に大きくそよぐ、
穢れ咎が祓われていく心気をずーと感じる。
外宮に比べ賑わいが違う。
何事にも順序があり、
目には見えない秩序があるに。
物質界の世界観は、
過程より結果を求めて止まないのか。
憂う。
内宮の皇大神宮を正式参拝する。
神々しさに民族の心のふるさとを感じる。
◇禊之宮大寒禊
よく晴れた朝、禊之宮へ出でむ。
かすかな期待と不安が交差する中到着する。
風は相変わらず強い。
禊之宮、ありふれた普通の民家にあり。
笑顔の巽先生のお迎えをいただく。
白衣、袴はお借りする。
白褌と白足袋
白鉢巻は松尾神社の宮司さんに
お願いし、そろえていただいた二組を持参する。
白鉢巻に代え明道鉢巻で整える。
◇先達の先導で禊を進めていく。
・禊場にて振魂の姿勢にて集合する。
・祝詞奏上
・天の鳥船運動
・禊修法(右手にて桶に水を汲み、一杯にて左手・・・・・)
・神文
・気吹行事
・御ころび
・終わる
約30~40分、以上が午前中に行われる禊(表)である。
そして白衣、袴、足袋、鉢巻に着替える。
祭式作法を教わる。
昼食後、再び禊の姿に身を整え、禊(裏)を修する。
そして引き続き祭式作法を教わる。
この度は月次祭を兼ね、祭式作法を巽先生の
直々の指導で実践する。
作法、古来から延々と引き継がれた作法、
どのところにおいても無駄のない、
理にかなった美しい自然の運びであると言う。
巽先生の厳しくも優しい、そして荘厳を感じる。
これほど神に近づいた神事は始めてである。
魂の喜びを感じる。
魂の誘いをくれた小池先生そして先達と
ご同行のみなさんに感謝したい。
そして大きくは神に、身近には家内に、
参加できた環境に感謝する。
禊之宮大寒禊来年も参加したい。
◇あの世に旅立った霊魂、
現世での心的経験の想い、
望むと望まざるとに関わらず、
想念は個を存続し離れない、
振り返り反省しても、
自力改善は極めて難しい。
残るは供養、
願ってもない霊魂の安らぎ、
まもなくやってくる祖霊祭の存在は大きい。
◇一方現世ではその気になれば、
何でも克服できる。
自由裁量なる特権を駆使し、
身体をもって限りなく改善できる。
ただし時間は限られている。
一秒たりとも時は待たない。
写真
昨夜の雨上がりで天気はもう一歩、
内宮へ正式参拝に向かう境内模様