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  師走

   年末の仕上げが現場をにぎやかにしている。
   これまで無事故で仕上げてきた。
   待望の休暇まで後半月に迫る。
   体調を整え気を抜かないで正月休みを迎えてほしい。

   残す三ヶ月の仕事量が昨日の会議でまた追加となる。
   毎年の事ながら寒くなってから仕事が張ってくる。
   余裕がなくなると綱渡りが心配だ。
   器の中で知恵をしぼって乗り切ってほしい。
   マスコミをにぎわしている昨今の雇用不安、
   それを思えば贅沢な悩みなのだろうか。


  愛着

   従って、当日当夜の現場の安全を願う作業表、
   コメントとチェックは相応の時間を割き記す。
   字の太さが変わらないペンではなく、
   昔ながらの赤と青の鉛筆をずーと使っている。
   削っている時間は一呼吸の間である。
   こだわりと言われればこだわりであるが、
   赤鉛筆の太細と字の強弱はしっかりと相手に
   伝わるように思うのである。

   短くなった赤鉛筆、手にかからなくなる。
   しかし捨てがたい、戦後の物のない時代を思い出し、
   短くなった太字用と細字用を突合せて、
   セロテープとガムテープで継ぎ留める。
   我ながら楽しい気分である。
   若者達よ、「せこい」と思うなかれ。


  写真

   十分役目を果した二本の鉛筆、
   丁重に感謝し封筒に入れくずかごに収める。

   会社の非常階段からきれいな西空を拝す。