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   危機
 
   会社の倒産と連帯保証人  

   親の危機を息子はどこまで救えるか ・・・・・・・


       ◇     ◇     ◇
   
   忘れかけていた事が顕現化する。

   今回は「自己破産手続きを進めている」という形で新聞は報道している。
   いわゆる裁判手続きによる終末であろう。


       ◇     ◇     ◇

   思えば平成十年春

   義父が会社の連帯保証人として名を連ねていることは知っていた。
   そして虫の知らせに危機感はあった。

   義父は危機感をなんら抱いていない。
   それもそうだ、自分が育った本家の会社だから。
     
   しかしこのすばらしき大自然の田舎は私の生誕地でもある。
   退職後は晴耕雨読の余生をぜひここで過ごしたいと思っている。
   
   
   ゴールデンウィークの帰省中の夕食時に戻る。

   「おじいちゃん、親から頂いたこの家屋敷、残したかったら私に譲ってくれませんか」 
   に端を発し、次の約束をする。
   「百万円だから4,5年私の小遣いの範囲から、2~3万円を毎月渡すようにするよ」
   お盆休みの帰省中に手続きをすることにした。


       ◇     ◇     ◇

   平成十年夏
   会社委任弁護士から「任意整理で再建を図る」という形でお願いの書状がくる。

   時同じくして義父と連れ立って登記変更の手続きを済ませる。


   平成十一年秋
   任意再建計画の一環として担保物件は競売にかかる。


   平成十九年春

   「自己破産手続きを進めている」

   この美しきふるさとを残したい。
   できるだけの努力をしようと思う。
  

    自然なるかなふるさと・・・ 写真
    裏の畑には長兄が植えてくれた2本の“スイカ”に元気をいただきながら ・・・