
入社数年の独身で生意気盛り しかし純朴な二十代、
奥松島それは、
かって 同僚後輩とその御姉妹をお誘いし、
灼熱の太陽の下 キャンプに行った所である。
仙台からたかだか四十キロ、今は行く気になればいつでも行ける位置にはある。
高く真っ青な空 すがすがしい風にそよぐ“すすき”に 秋の気配を感じながら、
現場点検の合間に訪れた。
月浜、
だれもいない そして人の手が入らない あくまでも自然なる未踏の場、
周りは松の島を背景に、半円状に美しくしきつめられた砂の浜と遠浅の海、
そこはあくまでも透きとおった海、静かにそよぐ波の世界であった。
テントを張り はしゃいだ 浜辺、
あれから四十年、かっての夢がこわれはしないかとの不安はあった。
大高森、嵯峨渓、月浜、一人旅の車窓から懐かしい思い出が目に飛び込んでくる。
今は、道路が整備され、民宿が立ち並び、防波堤が築かれ、訪れる人へ
利便を供してくれている。
きれいな思い出を、また見たいと思うなら汚してはいけない。
夏の終わりの砂浜、もう少しきれいであってほしかった。
しかし、奥松島の景観は損なわれてはいない。やはりきれいだ。
岩にぶつかる波、そして砂浜、
残暑の奥松島をどうぞ ・・・・・・・・・・