

今日は、オープンカレッジの「アコーディオン教室」の日です。朝に日記を更新し、朝食を済ませて、
8時45分過ぎに家を出発しました。9時半からの「入門クラス」には、4名の方が参加しました。アコーディオン学習の最初の段階で、ここが一番難しい所です。主に左手のボタンの刻みを中心に、幾つかのパターンを指導しました。左手でボタンの刻みも、初めての方には大変なようで、なかなか定着しないので、少しずつ丁寧に取り組むことにしました。何しろ左指で、しかも薬指と中指でリズムを刻むのですから、初めての方には本当に難しいようでした。少しずつ持続的に取り組むことにしました。
また、右手の指もなかなか固くて、動かないようでした。右手の練習のパターンも指導しましたが、これもなか指が動かないようでした。課題を与えて練習するように働きかけました。
80分のレッスン時間が終了して、後半は、「初中級クラス」になりました。今日は3名の他に、入門クラスから上がった1名が加わって4名でのレッスンでした。こちらは、へ長調のスケールから始め、課題曲「花は咲く」に取り組みました。この曲は、結構右手のフィンガーリングが難しい曲です。指替えを何回もしなければ弾けない曲だからです。音域が広いからでしょうが、このフィンガーリングの仕方を指導しましたが、なるべく自分の一番やりやすい方法を考えさせることにしました。
左手の伴奏パターンも、最も簡単なコードで演奏する方法を指導しました。右手のフィンガーリングが難しく、しかも左手の伴奏ボタンでリズムを刻むのですから、やはり難しいのかも知れません。でも「初中級クラス」の課題としては、丁度いいのかも知れません。今は震災復興の時期、この歌を、様々な場面で広げていくことが大切だと思いました。この曲を、アコーディオン指導の場面でも取り上げることで、人々への意欲づけになる曲だと思いました。結構アコーディオンの学習にとっては、この曲には、様々な技が隠されており、勉強になる曲でした。学習の課題を明らかにしながら、毎回持続的に取り組んでいくことにしました。
「初中級クラス」は、5月末のレッスンで、コンサートのために早めに終了したので、前回と今回に分けて延長して指導しました。今回も30分程延長して指導を終了しました。最後は楽譜の読み方のレクチャーをしました。アコーディオンを学習する殆どの方は、いまだに「固定ド」で読んでいるようです。その方法では、アコーディオンは、「加速度的」にマスターできないことを話しました。「移動ド」の読み方が本来の読み方で、アコーディオンを「魔法の楽器」たらしめる読み方であることを話しました。
なかなか、今までの学校時代からの「固定ド」の読み方を一気に替えることができないようでした。この楽譜読み方の転換を、いかに早めにしていくかが上達のカギであることも話しました。本当に楽器上達のノウハウの半分は、この楽譜の読み方にあるのだけれど、伝えていくのはなかなか難しいと思いました。「移動ド」の読み方ばかりではありません。短調の場合の読み方も、ノウハウがあるのですが、その方法も話しましたが、これからも持続的に指導する必要があると感じました。
本当はこの短調の楽譜の読み方をゲットできれば、あらゆる短調の曲が簡単に弾けるようになることは疑いないことなのですが、そのノウハウを伝えていく難しさも感じました。
一人ひとりは、これまでの自分の楽譜の読み方を持っているからです。ノウハウの指導は、本人が本当にその必要性を感じるところから出発する必要があるかも知れないと思いました。
13時でレッスンを終了し、家に帰りましたが、途中、明日の「カラオケ交流会」に使うお菓子を購入してきました。家で昼食を作って頂いてから、即スタジオに戻りました。
今日は15時からピアノのレッスン生が来ることになっていました。文学講座に参加した方が、今回からピアノのレッスンに取り組むことになったのです。時間通りやってきました。鉢花を持参して、飾ってくれました。生ジュースを作ってきてくれました。生姜の味が効いて物凄く様々な野菜の味がしました。文学講座以来、スタジオを応援してくれる方で、何事にも意欲的な方でした。
今日準備して来た曲は、ト長調の曲だったので、楽譜の読み方を確かめたら「固定ド」の読み方のようだったので、これでは上達できないと感じ、やはりハ長調の曲から始めることにしました。楽譜の読みと鍵盤の位置が合致しているからです。まずはここから始めることにしました。
歌集の中の知っている曲を選んで貰い、それを右手でなぞりながら弾いてもらいました。指使いは自由でいいのです。なぞるということは、頭の中ではハ長の階名読みができているはずです。何回か弾いているうちに右手でスムーズに弾けるようになりました。自分で歌いながら弾けるようになることが上達のポイントです。出来るようになったところで、左手は何でもいいので、手を添えて弾いてもらいました。最初は好きな音を好きなように気分に応じて、ただ右手だけはメロディーを弾きます。次に左手は、ドミソの音だけを好きなように、伴奏に左手を自由に入れながら、メロディーを弾いていきます。出来るようになったら、ドミソの他にドファラやシレソを使うことにします。ドミソは「Cの和音」、ドファラは「Fの和音」、シレソは「Gの和音」と教えました。リズム伴奏の入れ方は自由です。楽譜に和音(コード)の印を入れて、自由に弾くようにしました。
1小節は1コードです。そのようにして左手の伴奏は自由にして弾いていきました。右手はあくまでもメロディー-です。間違っても途中で止めないで演奏することが大切です。このようにして繰り返して行くうちに、レッスン生は、今回選んだ楽曲を、自分の伴奏を入れながら演奏することが出来るようになりました。右手はメロディーを、左手はコードを変えながら自由な伴奏で、同時に弾くのです。
楽譜は覚えたらなるべく見ないようにすることも話しました。こうして誰でも自分でピアノで演奏することが出来るようになるのです。最初からバイエルとかの練習方法は、私の指導の中では間違いです。
自分の好きな曲を、「正しい楽譜読み」で、自由に弾いて行くことから出発すれば、誰でもピアノが弾けるようになるのです。1時間足らずのレッスンの中で、こうしてレッスン生は大体を弾けるようになったのです。
学習のルールは「正しい読み方」で、まず右手で鍵盤をなぞることです。指使いは自由です。歌いながら弾けるようになると最高です。次に左手はドミソの「Cの和音」だけで、リズムは自由にして、弾き方も自由にして、メロディーに添えていきます。出来るようなったら、今度はドミソ「Cの和音」の他にドファラ「Fの和音」やシレソ「Gの和音」を楽譜にコードを書いて使っていきます。伴奏方法はあくまで自由です。1小節は1コードが原則です。こうやって練習をしていけば、誰でもピアノが弾けるようになっていくのです。
ハードルは少しずつ上げていくことなのです。決して「機械的な練習」はやってはダメです。好きなように自由に、しかも最低のハードルだけは守って練習する、これが弾けるようになるためのノウハウなのです。そのことを的確に場面、場面に応じて、ハードルを上げていくアドバイスをしていくのが指導者の役割なのです。
こうして思いもよらなかった方がピアノが弾けるようになっていくのです。指導とはある意味では魔法なのかも知れません。そして誰でもそうなれるということなのです。ピアノは難しくて、と考えている方でも誰でも弾けるようになるから不思議です。
レッスン生は、これから毎週通うことになりました。7月末までの予約をして、レッスン料も全て前納して帰っていきました。この方は確実に上手になることを、私は確信しました。意欲があること、ピアノを触るのがスムーズだったことです。
今までピアノが弾けなかった原因には、楽譜の読み方があることも分かりました。「固定ド」の読み方は、それほど、学習にブレーキをかけ、学習を困難にさせることも分かってきました。
日本における昭和20年代以降の学校教育の中で、「固定ド」の学習が取り上げられ、学校現場では、全てが「固定ド」で指導された結果が、今の日本の状況になっていることも分かりました。今でもピアノ教室や音楽大学でもこの「固定ド」で指導されているという話しも聴きました。いかに学習段階での音楽性や、音楽の本来の流れを無視した機械的な指導が、音楽学習をダメにしていくかということを、実際の現場で確認することができました。
私はアコーディオンの学習の中で発見した、本来の音楽学習の方法を、ピアノにも応用することにより、誰でも簡単にピアノが弾けるようになることを確認することができたのです。その指導実践も、これからも積み上げてみたいと思いますが、音楽学習は、「たかが音楽学習、されど音楽学習」なのです。音楽学習にも、日本のこれまでの教育制度が深く関わり合ってきていることも分かりました。
本当の音楽学習のあり方を模索し、確立していく闘いは、これからも続いていきますが、日本における音楽学習のあり方を問い直していく所から始めていく必要があるのかも知れません。
音楽学習は、本当に誰にでも出来るのです。その方法を模索することが、私の闘いの道筋だのだと感じました。
レッスン生が帰った後は、明日の「カラオケ交流会」の会場作りをしてから、家に帰りました。今日は一日、指導を続けたためか、疲れてしましました。夕食も取らず、風呂にも入らず、夜中まで寝てしまいました。夜中にやっと起き出して風呂に入りましたが、夜遅く食べるのは体に良くないので食事はしないで休みました。
今日はやはり1週間の疲れが溜まっていたのでしょう。家に帰ったらそのまま眠ってしまいました。眠って体を休めたので、体がリセットした感じになりました。
また「カラオケ交流会」の取り組みに、頑張っていきたいと思いました。