

今日は、春の「うたごえバスツアー」の日です。朝
5時頃起床、日記を更新して、朝食を和食で済ませました。準備した手荷物を確認して、最初スタジオに7時半頃に行きました。メールのチェックをして、必要な確認してから、8時20分過ぎに、草取りのおじさん宅に行き、トラックを駐車し、荷物を準備し、そこから「バスツアー」で拾って貰う場所まで、荷物をキャリアーに載せて、歩いて行きました。アコーディオンはソフトケースで、今回は肩に背負いました。バッグ2個をキャリアーに載せ、忘れ物がないように確認しました。
9時ちょっと前に、いつもの場所に着き待っていました。9時10分頃バスは予定通りに来て、乗り込むことが出来ました。バスは、今日は塩釜からやって来る便で、駅東口を9時に出発してきました。
バスに乗り込み、うたごえの準備をして、挨拶をしてから、「うたごえバスツアー」が始まりました。
長町インターから入り、南部道路を経由し、東北道に入りました。今日は、生憎、曇り空でしたが、車窓には満開の桜の風景が広がっていました。歌声のバスツアーでは、春の歌から始まりました。主題歌や震災復興ソングも歌唱指導して歌いました。どんどん歌っていくうちに、バスは高速道路を、福島インターで下りて、国道115号線を西方に向かいました。吾妻山系の麓を越えて、裏磐梯に向かうようです。途中の山々には、まだ雪が残っている風景が広がっていました。土湯温泉の道の駅で休憩してから、山を越えて裏磐梯方面から猪苗代湖方面に向かいました。私には昔訪れた懐かしい福島の風景が広がっていました。
桜の名所、猪苗代近くの観音寺川沿いの桜並木を観賞する予定でしたが、行ってみたら、この辺りは、桜は1週間遅れているそうです。まだ蕾にもなっていないようした。急遽、添乗員さんの判断で、桜の名所の会津若松、鶴ヶ城の桜を見学することになりました。高速道路を使って会津若松まで飛ばし、鶴ヶ城までやってきました。ウィークデイなのに、沢山の観光バスが停まっていました。時間がないので30分限定で、鶴ケ城の桜並木を観賞しました。鶴ヶ城の桜は今が満開です。城の風景にマッチして、見事な桜並木が続いていました。鶴ヶ城をバックにした桜並木の風景は絶品でした。何枚も撮影しながら、30分の散策を楽しみました。こんな素晴らしい満開の桜に出会えて、本当に良かったと、皆話していました。
そこから、今度は喜多方に向かいます。約40分で喜多方の「ふぶき亭」という所に到着しました。ここで喜多方ラーメンの昼食です。広い昼食会場に案内されました。テーブルには、炊き込みご飯の小鉢や、漬け物、おかずが載っています。そこにチャーシューメンが運ばれてきました。一気に台車に載せて、出来たてのラーメンが出てきました。喜多方ラーメンは最高の味でした。やはり地元で頂くからでしょうか。その他の炊き込みご飯や、会津の魚料理のおかずなど、とても珍しいおかずで美味しかったです。
お腹も一杯になり満足しました。その後は皆さん、沢山の買い物を買い込んでいました。
昼食後は、少しバスで移動し、喜多方の蔵の街を散策しました。全国にも有名な蔵の街で土蔵建築物が街道沿いに立ち並んでいました。今でも蔵を使って商売を行っているのです。醸造業が発展した喜多方では、味噌や醤油、その他それらを使った珍しい漬け物など、更に有名な酒の産地でもあり、地元で作られた酒が、それぞれの蔵のお店で売られていました。まるでタイムスリップしたような200年前の建物がそのまま使われ、中が資料館のようになっている所もありました。見事な蔵の街の風情でした。今でも大切に保存されて、生活の中で生かされているのだと思いました。
蔵の街の散策の中でも、参加者の皆さんは、様々な土産物を買っていたようです。私はカメラ持参で撮影して歩いていました。
午後も段々時間が過ぎていきますが、今度は、猪苗代湖の傍を通りながら、磐梯熱海温泉までやってきました。ホテル「華の湯」での温泉入浴です。豪華なホテルで、この辺りは、丁度桜が咲き始めた時期でした。ホテルの温泉もとても最高でした。温泉に入って気持ち良くなりました。ホテルを出る頃は、時間も押して17時を過ぎていました。
今日はかなりの強行軍でしたが、バスの中では休みなく、昭和のヒット曲や春の歌特集曲を歌っていきました。もちろん主題歌の「バスツアーの歌」や震災復興支援曲「花は咲く」も歌唱指導しました。沢山の曲を歌いながら、時間の経つのも忘れた一日でした。
バスは高速道路を通り一路仙台へ向かいました。
降りる場所は、乗る場所と違って仙台駅西口でした。西口へ到着したのは、19時少し過ぎていました。皆さん一日歌い通して、疲れたようでしたが、様々な体験をして充実した一日を過ごしたようでした。
西口で降りる皆さんと握手をして別れました。また参加したいと言ってくれた方々が何人もいたのが嬉しかったです。今回で第4弾の「うたごえバスツアー」も無事成功してよかったです。私は、乗り込んだ場所まで送っていただきましたが、バスは塩釜まで帰る方を乗せて去っていきました。
トラックまで戻り、スタジオへ荷物の収納をしてから、21時頃までまとめの作業をしてから家に帰りました。家に帰ってからゆっくり夕食を頂きました。
今日は忙しく、休みなくアコーディオンを演奏しながらの旅でしたが、とても充実した一日になりました。春爛漫の鶴ヶ城の桜並木が感動的であり、また印象的でした。蔵の街での喜多方ラーメンと散策も素敵な体験でした。
朝から「うたごえバスツアー」で音楽漬けで過ごしましたが、やはりこの「うたごえバスツアー」は、毎回支持され沢山のお客さんが応募してくるのには、理由があるのだと思いました。「うたごえバス」なので歌を歌うのはもちろんですが、その他、お客さんと話をしたり交流ができること、強行軍での移動なのですが、内容がとても充実していること、昼食も毎回変わって、その土地ならではの昼食を頂くことができることなどがあると思うのです。
さらにバスの中では歌い通していくことなど、やはりメニューが豊富な所が支持されるのかも知れないと思いました。
今回は、「思い出の歌集」を作りなおし、昭和の大ヒット曲を多く入れたこと、「春の歌特集」の季節の歌も盛り込んだことも、一つの理由かも知れないと思いました。
毎回、沢山の方々が希望して参加してくるこの「うたごえバスツアー」なのですが、添乗員さんに、全国の様子を聞いてみましたが、東京では「はとバス」が、ガイドさんが懐メロを歌う形の物があるだけで、このようなバスの参加者全員が生伴奏で歌うのはないようだと話していました。
今回は歌声喫茶の曲目を、さらに大幅に広げ、昭和の大ヒット曲も取り上げました。カラオケも編集して持参したのですが、バスの機械の不具合により、結局カラオケは使わず、生演奏で通しました。アコーディオンには、今回ピンマイクを付けたので、伴奏がしやすくなりました。
全国を見渡してみても、このような「うたごえバスツアー」は珍しいのかも知れないと思いました。それが被災地で広がっていることに、驚きを隠すことができませんし、不思議な感じがしました。
やはり被災地でも人々は、歌を、希望を求めて、一人ひとりが頑張っていることが実感できました。
この「うたごえバスツアー」は、今の時代、震災復興このような時期だからこそ、なおさら、続く限り頑張って続けて行きたいと思いました。
この震災の時期に、このバスツアーを企画し、取り上げてくれた旅行会社に、人々は心からの感謝に念を抱いているような気がしました。だからこそ添乗員を含めて、こんな和やかなバスツアーになるのだと感じました。添乗員の方やバスの運転手にも、感謝の気持ちも感じながらの、嬉しいバスツアーを、関わり合う全ての皆様と、これからも全国に注目される「うたごえバスツアー」に成長させていきたいと決意を新たにしました。
東北の地から、生きる勇気を湧き起こす「うたごえバスツアー」を、もともっと盛り上げていきたいと思いました。