この事件は日本の家事事件(裁判移行)の約2%と非常に稀なケースです。

逆に言えば98%の人が絶対に取らない行動を取るという信じ難い事件なのです。

 

簡潔にまとめると、夫婦生活において、夫が妻に対し自己中心的な言動であった、その度に妻は疲弊した。このような生活が数年続き、妻は離婚したいと考えるようになった。不満を募らせながら生活するも、精神的に限界であったため、夫の存在を自分の中で消すことにした。(性格防衛)そんな夫婦生活を送っているとき、ちょっとした相談から同じ職場の同僚と不貞の関係になった。

妻の気持ちは段々と離婚へと進み、夫に離婚を切り出した。

 

その後、当所でヒアリングとカウンセリングを行い、根本的原因について互いが理解した。

両者面談にて、本当は妻が自ら不貞の事実について言及し、夫は許そうと考えていた。

しかし、妻は証拠はあるのか?あなたは私を調べていたんでしょ?不貞の内容を聞かなくても調べているならば知っているでしょと言い、夫は知りえた事実について一切、言わずに、妻の口から自供を求めた。つまり互いが探り合いを行った。

その後の面談でも同様で進展が見られなかった。

 

夫は妻の不貞相手が同じ病院の検査技師で名前も住所も、現在は退職し新潟へ行った(逃亡?)ことも調査済みであった。

この事件での分かれ道は両者面談で自ら正直に不貞を自供するかしないかであった。

あの時、自供していたら話は簡単に終えていたのである。

そして二つ目の分かれ道は、調停や裁判にならないように両家の面談を行うか、再度、両者面談を行い終わらせるはずであった。

しかし、この妻は、突然、弁護士をつけて両家面談も両者面談も拒否したのです。(よくない弁護士に引っ掛かり、今すぐ調停をした方がいいとけしかけられ、その気(争う気)になってしまった可能性もある)

 

皆さんが気になるのは、こういうケースの場合はどうなるのか?というところだと思います。

この先の予測される展開は、以下となります。

 

1.妻が調停を申立て調停開始、弁護士費用は夫婦2名分で100万円~160万円

2.調停は予測通り6か月で不調に終了

3.妻は離婚裁判を申立、弁護士費用は夫婦2名で200万円~240万円

4.夫が不貞相手を共同不法行為で訴える(不貞相手は慰謝料を支払う)

5.夫が妻を不貞で慰謝料請求(反訴)する(妻は慰謝料を支払う)

6.妻と不貞相手の職場に対し、管理不行き届き(使用者責任)による不貞行為として損害賠償請求する

7.妻と不貞相手が勤め先(不貞相手は元勤め先)から損害賠償請求される(妻と不貞相手は職場に損害金を支払う)

8.離婚裁判と勤め先との裁判を掛け持ちすることとなる

9.妻は懲戒免職処分となる。不貞相手は平日に裁判に出廷するため休まざる終えなくなり仕事を退職しなければならなくなる可能性もある

10.離婚裁判は棄却される(離婚できない)

11.妻は職を失い無駄な弁護士費用、慰謝料、損害金を支払い借金地獄に落ちる。

12.妻は夫に対し更なる憎悪の念を抱く

 

ちなみに、この妻は、不貞の何が悪い、私は何も悪くない、あなた(夫)のせいでこう(不貞関係)なった。といい悪びれる様子もなく財産の切り分け作業に入っているそうです。

 

この事件、2年後には最悪の結末と選択の過ちに気付くことになるでしょう。

何より、将来、子供がこの事実を知る時、母に対しての信頼が崩壊するのが切ないですね。

同じ様な状況の方、全て失う前に”冷静に先を考えて”下さい。

もう一度、言いますが、このような事件(方)は日本全国で年間行われる家庭裁判所事件の”たった2%”の超稀な泥沼事件です。真似しないように。