美味しい朝食を食べたら、ホテルをチェックアウト。
下関駅から路線バスで10分ちょっと移動しました。
赤間神宮
2月の土曜日の午前中、参拝客はまばらでした。
鳥居に一礼をして、境内に入りましょう。
竜宮城のような赤と白がとても特徴的です。
竜宮造りというそうです。
源氏と平家の壇ノ浦の戦いに敗れて、8歳で関門海峡に入水した安徳天皇(平清盛の孫)をお祀りしています。
戦に敗れて、天皇が入水なんて、よく考えたら、信じられない事件です。
この竜宮城のような外観は、8歳の安徳天皇が「どこに行く?」と祖母の二位の尼に尋ねた際、「波の下にも都はある」と答えたことに由来しています。
何とも悲しい歴史です。
それにしても、朱色が鮮やかです。
天皇が皇位の印として受け継いだ三種の神器は、八咫鏡(やたのかがみ)、草薙剣(くさなぎのつるぎ)、八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)です。
八咫鏡は、伊勢神宮に奉納されているはずですよね。
というか、本物は天皇陛下でも実物をご覧になることはできないはず。
グーグル先生に教えてもらったら、昭和のとき、某駅長が古地図を頼りに岡山県で発掘したら、八咫鏡が出てきたとか。
絶対に嘘だ!
安徳天皇が入水した際、平家の家臣が岡山に持ち帰ったとか。
絶対に嘘だ!
そして、その八咫鏡を岡山県と山口県で保管場所をどうするかを言い争い、その結果、この赤間神宮に奉納されているとか。
何じゃそりゃ?
いい加減な人たちがいるもんですね。
ちなみに、お仕事の関係上、考古学関係、学芸員と打合せをすることがありますが、定量的な根拠が全くない業界で、いつも腹が立っています
妄想や想像、憶測で社会経済は成り立たないんだよ!
議論するなら、定量的な根拠を示してみろ!
と言いたくなりますが、ギリギリで我慢しています
拝殿から奥の御本殿を覗いたら、プールのような空間がありました。
これって、珍しいですよね。
プールとは言わないな、なんて呼ぶのでしょうか?
太陽の光が差し込み、何とも神々しい雰囲気でした。
境内には、平家一門のお墓もありました。
源氏を勝利に導いた源義経も、この後、岩手県平泉で討たれるのですから。
こちらは芳一堂です。
そうです、あの耳なし芳一の話です。
平家の幽霊たちに壇ノ浦の合戦の悲しい物語を琵琶を弾きながら語った耳なし芳一の像が置かれていました。
耳なし芳一、、、
子供の頃、この話を聞いたとき、とても怖かったです
お経を全身に書いたのに、耳だけ書き忘れて、耳を取られちゃったんですよね
怖すぎます。
ちなみに、こちらは2020年1月に訪問した佐賀県武雄温泉の楼門です。
こちらも竜宮城みたいですよね。
武雄温泉もいい温泉だったなぁ~。
公衆浴場は完全アウェーでパスしたけどね
境内を出ると、関門海峡沿いにオブジェがありました。
安徳天皇を抱いて入水する二位の尼です。
もの悲しさをひしひしと感じました。
道路沿いにかわいいポストがありました。
赤くないし、青いし。
しかも、ポストの上には、ふくが乗っています。
爽やかなスカイブルーのポスト、かわいいね。
目の前には関門海峡。
潮の流れが結構早かったです。
そっかぁ~、向こう側は九州だね。
何だか不思議な感じがします。
関門海峡を見ていたら、日頃のストレスや悩みをちょっぴり忘れることができました。
よし、次は遠くに見える関門橋を見に行きますよ。
帰宅したら、日本史をお勉強しよっと!