「ボヨン」のテスト | 仙台ソフトウェアテスト勉強会のブログ

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2012年から立ち上げた仙台ソフトウェアテスト勉強会のことなどを綴っていきます。

「跳ね返るときにボヨンとなること」というテスト項目はテストできますか?


先日、DeveLOVE仙台に行ってピー・ソフトハウス の工藤さんの話を聞きました。
工藤さんはAppleのCMでも使われているZENブラシを作った方です。


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個人的にiPadを買ったときからZEN Brushを使って遊んでいたので、感激でした!!
あのスラムダンクやバガボンドを書いている井上雄彦さんも愛用してるんですよ~


工藤さんはゲームなどエンタメ系と呼ばれるカテゴリのソフトウェアを開発しているとのことでした。
そのお話の中でエンタメ系の開発は感性に寄るんだなぁと思うことがありました。
それが「ボヨン」「ホンワリ」となどの感覚の言葉をたよりに実装することです。


H/W、S/Wの進歩により昔であればできないような表現が可能になり、
そのためより人間の感覚に訴えるという必要がでてきたのだと思います。


工藤さんの話を聞いていると「ボヨン」を実装するときは基準になる人がいて、
もうちょっとここをこう、などのやりとりを繰り返しながらイメージに近づけているらしいです。


もう一回、質問。
「跳ね返るときにボヨンとなること」というテスト項目はテストできますか?


自分の答えは『全ての人が客観的にPassすることはできない』です。

やはり感覚の部分が多いと感じるからですね。


たぶん物理的に定義することはできるんでしょうが、労力の割にあまり意味はないと思っています。

スマホアプリに求められているルックアンドフィールは感覚によるものが多いので、
感覚が確からしい基準となる人がOKといえば、テスト項目をPassというのもありなんだろうなぁと思いました。


ちょっと思ったことでした♪