緊急通行車両確認標章について | Re START from 仙台

Re START from 仙台

仙台在住、通信インフラ整備を生業としている人間の、東北人の生活、東日本震災に関するレポートです。

緊急通行車両確認標章です。

意外と知らない人が多いかも???


Re START from 仙台


もうとっくに期限切れになっていましたので、

明日、警察署に返却に行きます。


これを車のフロントに表示することによって、

緊急指定された道路を通行できる

という代物です。


あのエガちゃんも、いわき市に行く前、事前に用意してもらっていたというやつですね。


阪神震災の時は、「復興標章」といって、

当初は、なんかすごく安っぽいかんじだったと記憶してますが、

復旧後期は少し立派なものに変わってたような、、。

ちょっと記憶が曖昧ですが、

新潟中越震災のときには、これと同じだったと思います。

(実は、新潟中越震災の時も、災害復旧工事に携わっていたもので、、)


今回震災後も、

東北全域で高速、有料道路が「緊急指定道路」

に、なってしまいましたから、

これが無いと、一般車両は、移動も大変という状況だったんです。


そして、今回は深刻なガソリン不足が3週間ほど続きましたが、

「緊急車両用ガソリンスタンド」というのが、

既存のガソリンスタンドのうち、何箇所か指定されました。

その指定スタンドへ行けば、

この標章を持っている車のみが、給油できるという仕組みも出来たんですね。

これは、今回が初の施策だったのではないかと思ってますが。


そして、なんと高速、有料道路の通行料金が全てタダというおまけ付き。


大変、重宝しましたが、

周囲の人は、ガソリンが無くてパニックになっていて、

給油中、少し胸が痛みました。

また、この標章を悪用して、

ガソリン携行缶に詰めて他の人に配るということもあったみたいで、

携行缶売りは、すぐに禁止されてしまいました。


この標章ですが、数週間内に受付停止したみたいなので、

申請時期が遅くて、発給してもらえなかったケースもあるみたいです。


もしこれから何かあったら、、、

なんて、考えたくもないことですが、

知っておいて損は無いはず。


仙台に支社を持つ、新潟のとある会社(同業者ですが)は、

今回の震災当日に、この標章を発行してもらって、

当日夕方に支援物資の手配、そのまますぐに輸送を行ったそうで、

翌日朝には、すでに支援物資を届けたようです。

新潟中越震災の経験が、しっかりと生かされたのですね。


ただ、車の所有者は法人格で、

かつ、使用目的が、当然、災害復旧支援でないとダメなようですので、

誰でも貰えるもの、というわけにはいかはないようですが、、。


あと、緊急通行車両は、

パトカーや消防車みたく「緊急車両」扱いではないので、

制限速度とかは、通常と変わらないようですので。