平成23年3月11日午後2時46分 | Re START from 仙台

Re START from 仙台

仙台在住、通信インフラ整備を生業としている人間の、東北人の生活、東日本震災に関するレポートです。

Re&#59;start from 仙台


その日は、山形県の天童市というところに、

とある調査で、出かけていました。


目的地に到着し、


そろそろ車を止めて、調査始めるか、、


そう思っていた矢先でした。


キューンキューンと変な音がするではありませんか!!


車が壊れたのか???


初めて耳にする、鳥肌が立つような恐ろしい音でした。


良く見ると、車のダッシュボードの上で携帯が光っています。

リカバリーfrom仙台


何だ?と思いながら車を側道に止め、、、


その時でした。


いきなり激しく、地面が、車体が、揺れ出しました。


地震か?


目の前の電信柱が、電線が、まるで強風にあったかのように

(強風でもあんなには揺れないでしょうが、、)

ぐわんぐわんと波打っています。


そして、その揺れは徐々に加速していきます。


阪神の時とは全然違う。

一体、何だ?


民家から続々と人が玄関口へとでてきて、

慌てたように、あたりを見回しています。


そして揺れが少しずつ収まっていきます。


ああ、長かったぁ、、。


ところが、それが終わりではありませんでした。


おさまったと思ったら、また強い揺れが、、


そして、また、さらに揺れが加速していくではありませんか。


そんな、、ありえへんっっっ


車の中にも関わらず、

運転席でひたすらに屈みこみ、

上目づかいに、目の前で大きく揺れる電信柱を見ながら、


これが倒れてきたら、俺、死ぬなぁ、、、


ぼんやりと死を覚悟しました。


あとは、

どれだけ揺れたのか、

どれだけ時間が経ったのか、

もう、覚えていません。


揺れがおさまった後、

しばらくは、まるで夢の中にいるようで、

そして、突然、自宅にいる妻と子供のことを思い出しました。

宮城県沖?

山形県でこんな、、

ってことは、仙台は一体??


即座に、妻の携帯に電話をかけました。

しかし、全くつながりません。


基地局パンクしてる。

こりゃしばらくケータイは無理だ。


とりあえず、すぐ帰らないと!!!


冷静になって、燃料計を見ると、残り少なく、家まで持つかどうか。


スタンド!!


道路の信号が消えています。


停電?


とりあえず、すぐに見つけたスタンドへ入りました。

すると、店員が申し訳なさそうに、

「停電みたいで、モーター回らないから、給油は無理なんです、、」

と言うではありませんか。


一体どうなってんの?

電気無いと給油もできひんのかっ、、


道路は、信号機が停止したせいか、すでに大渋滞です。


高速道路が通行止めになっているようで、

高速道路の入り口で何百メートルも車が列をなしています。


皆、いっせいに仙台に帰ろうとしてる??


これじゃ、一般道も大渋滞だ。


この渋滞じゃ、おそらくガソリンは足りない、、。


それから車のラジオにかじりつきました。


・・・地震の影響で、福島県の一部分を除いて東北6県すべて停電して、、・・・


じゃあ、福島県へ出れば給油出来る?


福島方面なら道は空いているかも。


福島県まで残燃料でなんとか行けるか、、、?