町田そのこ著「５２ヘルツのクジラたち」を読みました
あらすじ
52ヘルツのクジラとは、他のクジラが聞き取れない高い周波数で鳴く世界で一匹だけのクジラ。
何も届かない、何も届けられない。そのためこの世で一番孤独だと言われている。
自分の人生を家族に搾取されてきた女性・貴瑚と、母に虐待され「ムシ」と呼ばれる少年。孤独
ゆえ愛を欲し、裏切られてきた彼らが出会い、新たな魂の物語が生まれる――。
（出版社より）
感想
２０２１年の本屋大賞受賞作品です
ほんの数年前だったと思います
性同一性障害ということを知ったのは
これまでワタシの周囲にいたかもわかりませんがカミングアウトできずに悩んでいたかも
これはカミングアウトして周囲に認めてもらうか、これまで通りの生活をするかはその人個人の自由だと思います
高校は男子校でしたが確かにそれらしき人はいましたが現在のように認めてもらう社会では無かったため今にして思えば多少精神的に不安なことはあったと思います
５２ヘルツの音程しか聞けないクジラがいて一般クジラと会話することができず孤独だと言うこと
このクジラのように一般の人へ声を上げられず孤独に陥ってしまう子供たちも多いようです
この本の中ではヤングケラーを物語にしていますが、誰かに助けを求めることができることができるにも拘わらず５２ヘルツの中で生きている人も居ることを痛切に感じました
お薦め度
★★★★☆
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