橘玲著「世界はなぜ地獄になるのか」を読みました
あらすじ
人種や性別、性的指向などによらず、誰もが「自分らしく」生きられる社会は素晴らしい。
だが、光が強ければ強いほど、影もまた濃くなる。
「誰もが自分らしく生きられる社会」の実現を目指す「社会正義(ソーシャルジャスティス)」の運動は、キャンセルカルチャーという異形のものへと変貌していき、今日もSNSでは終わりのない罵詈雑言の応酬が続いている──。
わたしたちは天国(ユートピア)と地獄(ディストピア)が一体となったこの「ユーディストピア」をどう生き延びればよいのか。
ベストセラー作家の書き下ろし最新作。
(出版社より)
感想
本人がそれほどあくどいことをやっていないのにSNSで責められ、ある人種というだけで持ち上げられたり、下に見られたり、承服しがたい多数決の名の下に不必要な世界が広がっていることは確かです
例えば本書で出している東京オリンピックの作曲担当として参加していた小和田圭吾へのSNS炎上事件
著者が確認したところでは小和田はいじめには主体的には参加しておらず、たまたま某10年ほど前発行された音楽雑誌に大げさに取り上げられたことがきっかけで、あたかもいじめの主犯であるかのように捉えられ炎上(本人も針小棒大に発言していた)
誰しもが正義の味方、全く悪いことをしていない訳では無い
上記の様な高校生の頃の事件を今さらながら取り上げて悪事退治みたいなことをしても何の役にも立たない
もちろんいじめは決して許されることではないが、一旦収まったことをとりあげ、「自分は正義に味方ですと」いうのもどうかなと思った
著者の結論は地雷を踏むこと無く平穏が人生を送って欲しいと最後に締めくくっている
世の中正しいことばかりではないよということ
おもしろかったので一度読んでみてはどうですか
お薦め度
★★★★☆
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