齊藤幸平著「ゼロからの『資本論』」を読みました
あらすじ
コミュニズムが不可能だなんて誰が言った?
『資本論』は誰もがその存在を知りながら、難解・長大なためにほとんど誰もが読み通せない。
この状況を打破するのが斎藤幸平――新しい『資本論』解釈で世界を驚かせ、『人新世の「資本論」』で日本の読者を得た――、話題の俊英だ。
マルクスの手稿研究で見出した「物質代謝」という観点から、世界史的な名著『資本論』のエッセンスを、その現代的な意義とともにていねいに解説する。
大好評だった『NHK100分de名著 カール・マルクス『資本論』』に大量加筆し、新・マルクス=エンゲルス全集(MEGA)の編集経験を踏まえて、“資本主義後”のユートピアの構想者としてマルクスを描き出す。最新の解説書にして究極の『資本論』入門書!
(出版社より)
感想
マルクスの資本論を勉強するつもりで買ったわけではありません
(原書はかなり難しいらしい)
ただ読んでいくうちに斉藤さんはマルクスでさえ想定外のことが現代に起きていることを言っています
共産主義は失敗
中国、ソ連(現ロシア)などは共産主義はまぼろしであって、強権の国家資本主義に変貌している
日米、西欧の資本主義民主資本主義を標榜しているが、うまくいかなかい
トランプ氏など自国第一主義、
日本は自民党政権が政権内首相交代により民主化の度合いが遅滞し、アメリカ追従主義、高齢化社会の早期到来
西欧はウクライナ支援疲れ、自国の経済停滞
本書で斉藤氏昔ロシア、アジアにあったコモンに帰るべきと言っています
小さな集団での民主的社会の再構築です
共同生産共同生活です(真の共産国家かも)
生活の発展は望まずそのエリア内の資源で生きる
これ以上発展を望めば地球は滅びてしまう
地球温暖化、核による攻撃などなど
ただわかったようで実現の見通しはありません
何か大きなことが起こらない限りは・・・
私らの年代は逃げ得になるんでしょうか
恐ろしい未来です
お薦め度
★★★★★
ぜひ、みんなで読んで感じてほしい
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