7人目の青い鳥、そして・・・ | ◆SENDAI青い鳥PROJECT◆

7人目の青い鳥、そして・・・

贈呈式から10日、
今日はとてもうれしいご報告があります。
皆様のご支援で7人目の青い鳥が誕生しました。
石巻市の高校3年生 佐藤愛美さんです。
将来の夢は看護師、皆様の熱い応援で奨学金は100万円です。
まずは、愛美さんの作文をご紹介します。



~~夢への前進~~
       石巻市 佐藤愛美



命の大切さを改めて実感したあの未曾有の大震災
周りの状況を知った翌日
自宅のそばにある中学校へボランティアとしていき
以前から目指していた看護師が
とても必死に避難患者の手当てや看護をしていたのを見て
一段とこの職業に惹かれました。
数日後、私が目にしたのは遺体名簿に書かれた親友の名前
現実を受け止められず無力さを感じる私がそこにいました。


私はあの日
三人もの同級生と永遠の別れと言う悲しい思いをしました。
親友の母とは今でも交流があり、私としてできることや
これから看護師を目指すことを約束しました。
たくさんの命を失った悔しさを糧に、私が生まれ育った地域で
命の誕生や生き延びる力を引き出すことの出来る人材となり
地域医療に貢献したいと思っています。



看護師という職業は、命に寄り添う仕事のため
あらゆる心構えとして 現在、勉学、部活、ボランティア活動
国際交流、防災交流などに励んでいます。
その中で、
チームワーク、物事を的確に判断することの重要性を学んできました。
看護専門学校への入学、そして就職後も
この自主性を忘れずに取り組み、
医療の世界の日進月歩についていけるように
スキルを向上させる姿勢を大切にしていきたいと思っています。
奨学金を学費と生活費に充て
学業、社会貢献の場を広げ、グローバルにあらゆる方向から
物事を考えられる能力を身に着けていこうと思っています。



生きている限り
自分や家族、友達、生き物の命はいつ尽きるかわからないものです。
だからこそ私は、自分の時間が許される限り
たくさんの人と関わり、自分が出来る最大限のことを
精神面から身体面まで
包括的に支援できる看護師になりたいと考えています。



以上、原文のままご紹介させていただきました。
宮城県石巻市は県内でも最も被害の大きかった地域です。
これまで青い鳥奨学生として飛び立った24名の中にも
石巻からの生徒さんが何名かいらっしゃいますが
震災直後の厳しい現実の中、
避難所で懸命に働く大人たちの姿に惹かれ
強く将来への志を刻む子供たちがたくさん生まれました。


(いつか町に戻って地域の力になりたい)の思いは
震災から5年たっても風化することなく
今も子供たちの心に生きています。
小さな贈呈式を終えての帰り際、ドアの前で
『必ず帰ってきます。そして恩返しをします』と
私たちを見て力強く言ってくれた愛美さん
来年の春からは石巻を離れ
関東地方の看護専門学校で3年間の勉強が始まります。
頑張って!!愛美さん!!






さて、先ほど冒頭に100万円と書きましたが
皆様からお寄せいただいた義援金は贈呈式の日には661万
その後も多くの方が(7人目も100万を!)とご支援くださり
ついに昨日12月22日夕方、義援金は700万円を越しました。
総額720万円。
こうなると20万円は次点となった生徒さんへです。
実は8番目、同点でお二人いらっしゃいました。
(今年は5位も同点で2名でした)
本日 お二人には通知をさせていただきました。
とても驚いて、喜んでくれました。
他の方と同じように明日、
夢の奨学資金をお振込みいたします。(金額は改めて報告します)


実は、先の佐藤愛美さんの目録には
(100万円を限度に22日までに寄せられた義援金全て)と
書かせていただきました。
ところが昨日の夕方、青い鳥のタイガーマスクさんから
5ネンカンゴクロウサマデシタ
    ・・・ と、
義援金と活動支援金で100万円
お振込みをいただきました。
義援金通帳の5ネンカンゴクロウサマデシタ50万円と

そしてもうひとつの活動通帳にも・・・50万円
ところが、活動通帳は昨日何度トライしても 磁気が反応しなく印字されません。
銀行窓口も終了後と言うことで 明日24日記帳させていただきます。が、

キャッシュカードで50万円 お振込みを確認させていただきました。
どきどきが止まらなく、夜のATMで心臓が破裂しそうな私でした。
5ネンカンゴクロウサマデシタ様
   最後の最後まで本当にありがとうございました。



これまでもずっと
「オツカレサマデシタ」
「ライネンモヨロシクオネガイシマス」
「イツモブログハイケンシテイマス」
「クリスマスオメデトウ」などなど
気持ちのこもったメッセージがお名前として印字され
100万円ずつお振込みくださったタイガーマスクさん
私たちの活動をずっとどこかで見てくださっていた方が
最後の最後に大きなプレゼントをくださいました。


そんなわけで7番目の方にも100万円
8番目となられたお二人には
事務局の勝手な判断ですがお寄せいただいた活動支援金も
すべて義援金に充てさせていただく事にしました。
奨学金の正確な額面につきましては明日以降発表させていただきます。
青い鳥のタイガーマスクさんから活動支援をいただくことの意味も
色々考えました《本とはもっと続けて欲しい》
(・・・・でも、ご苦労様)というお気持ち
だけど、最後は
《事務局に任せますよ)といってくださってるのでは?と思います。
長い間大きなご支援をありがとうございました。



ここで改めて皆様にご報告があります。
最終の義援金報告以降、たくさんの方に連日お振込みを頂きながら
まだブログでご報告できていませんこと、大変申し訳ありません。
後日きちんとご報告させていただきますので
何卒よろしくお願いいたします。


そんなことを言いつつ
最後にひとつ12月20日 昨年青い鳥の奨学生となって
この春から国立大学に進学した
岩手県陸前高田市出身の菅原万里子さんから
義援金1万円とメッセージが届きましたのでご紹介させていただきます。



寒さも日ごとに増します今日この頃
お忙しい中活気溢れる日々をお過ごしのことと思います。
また、日ごろより奨学生の支援のための活動お疲れ様です。



4月より○○大学(事務局判断で○○とさせたいただきます。国立大学です)
工学部社会環境工学科に進学し、実家を離れ
一人暮らしにて大学生活を送っています。
勉強の面では課題も多く大変ですが、
おかげさまで日々の生活は充実しております。
一人暮らしをはじめてみると 初めて経験することが多く
食費や光熱費の管理など、
お金の使い方について考える場面も増えてきたように思います。
改めて、青い鳥より大きなご援助を賜りましたことに感謝しております。



一人暮らしの生活にも慣れ、人生初のアルバイトを経験しました。
ご援助くださった皆様が寄付してくださるお金も
苦労して稼いだものなのだ、ということを
ほんの少しですが理解できました。
少しで申し訳ないのですが、今年度の7番目の奨学生へ届くように
バイト代の中から寄付したいと思います。

                  
2014年奨学生 菅原万里子