【「よい縁」になりたい】 | 東北発!ゼロからわかる仏教教室

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「なんのために生きるのか?」
東日本大震災後、もっとも多く寄せられたこの問いにハッキリ答えられているのが、仏教です。

仙台を中心に、東北各地で、初めての方にも分かる仏教教室を開催。
誰でも気軽に学べる場として好評です。

【「よい縁」になりたい】



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フランスの大化学者、パスツールのことを通して話したいと思います。


彼は、恐ろしい伝染病から人類を救う研究に生涯をささげ、どれほど社会に貢献したか分かりません。



そこには、親の熱い子供への愛情が隠されていました。






パスツールの父は、東フランスの、小さな町の職人でした。







夫婦2人で働く、ささやかな店なので家計は厳しい。






それでも、自分たちが満足に学校へ行けなかった分、息子にだけは、ちゃんとした教育を受けさせてやりたいと願っていました。







父親は、「この家の仕事を継ぐ必要はない。自分の好きな道へ進みなさい」と、よく息子を励ましていたそうです。







パスツールは、成績のよいほうではなく、目立たない子供でした。






何をするのも遅くて、周囲をあきれさせるほど。






しかし、校長先生は、そんな彼を見て、「天才ではないが、物事を深く考える性格は学者に向いている」と見抜き、パリの有名校へ進学させてはどうか、と両親に勧めました。






息子を褒めてもらったのはうれしいが、お金がかかりすぎる。







父と母は悩んだ末に、やはり子供の将来には代えられない、と進学させることを決意。







受験に備え、パスツールが、パリの予備校へ入ったのは15歳の時でした。







ところが、ホームシックにかかってしまい、次第に、授業が頭に入らなくなり、食事も喉を通らない。夜も眠れない。







両親や家のことばかり思い出して涙ぐむようになりました。






心配をかけまいとして、家へ出す手紙には「元気にやっています」と書いていたが、親は子供の変化には敏感です。







父親は、「このままでは、本当に病気になるかもしれない。そうなっては手遅れだ」と感じ始めていました。







ある日の朝、寮の友人から「誰かが会いに来ているよ」と言われ、出てみると、予想もしない、そこには父の姿が。







「お父さん……、どうして?」





「おまえを迎えに来たのさ」






父は、こう言っただけでした。






パリへ出すのに、どれだけ苦労してお金の工面をしたか分かりません。






それが、わずか1ヵ月足らずで郷里へ帰るはめになったのに。。







「あせってはいけない。この子に、期待をかけすぎたのかもしれない」






父親は、自分に言い聞かせていました。






ここで親が、叱ったり、愚痴を言ったり、責めたりしていたら、後年の輝かしいパスツールは存在しなかったかもしれません。







仏教では、「自業自得」と言われ、幸福(善い運命)も、不幸(悪い運命)も、すべては、私のやった行いが私の運命を生み出す、それには万に一つも例外はないのだと教えられます。






勉強ならば、子供が頑張らなければ、子供の成績が上がらないのは当然です。






では、親が子供にどう拘われるのか。







少しでも「よい縁」になることでしょう。







子供の将来に、親が及ぼす影響(縁)は、計り知れません。





世間では、子供は親を選べないと言われますが、仏教では、子供は親を選んで生まれてきた、、と言われます。

(このことは「勉強会」で詳しく話しています)





自分を親と選んで生まれてきてくれたのだと思うと、お粗末な私も、子供にとって、少しでも「よい縁」になってやりたい、、と強く思わずにはおれません。







パスツールの両親ほどの温かい言動がとれなくても、少しでも見習って、自分に出来ることを模索し実行してゆきます!(*•̀ᴗ•́*)و ̑̑



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