CTから更に数日後、MRI検査がありました。


MRI検査への不安から、数日間ずっと憂鬱で…

何とか無事に検査を終えてホッとしたところでした。


結果説明で、「患側にもう一つ、小さい濃染が見付かりました。これが良性なのか悪性なのかは分からないけども、念の為に全摘した方が良いと思います。」と。


いつものおちゃらけた雰囲気はなく、しんみりとした落ち着いたトーンです。ふざけてはしゃぎ、怒られて静かになった子供のようでした。そうなるならなぜ先走って騒いだのか…


そう思いつつ、【もう一つ腫瘍のようなもの】のダメージは地味に堪え、病気への不安感を煽りました。

温存へ揺らぎつつあった気持ちも、元々全摘の覚悟でいた事もあり、それならばやはり全摘で、と決まりました。


そしてこの日、クリニックからの検査結果が届いており、エストロゲン強陽性、プロゲステロン弱陽性が判明。HER2は明確にならず、fish検査へ進む事になりました。これを受けて

「この結果だと多分、HER2は陰性だと思いますよ。大体そうだから!なので、ホルモン治療でいけます。ウィッグ?要らない要らない!用意する必要ないから!」と。


病気が分かった時から抗がん剤での脱毛を覚悟し、ウィッグのリサーチをしていた私は、この言葉に真底ホッとしました。

そして、これからホルモン治療で髪の状態が悪くなるのかもしれないな…なんて呑気に考えながら、数日後には美容室にも行ったのでした。




ちなみになのですが、私はここ数年、軽度のパニック障害?のような症状で、閉塞した空間に不安感がありました。動いてはいけない状況や、閉め切られて新鮮な空気が入らない気がする場所が苦手というか…

なので、必要以上にMRIに恐怖心があって無気力


その旨A先生に相談した際も、

「大体みんなそう言いながら平気だから!心配ならいつも抱いてるぬいぐるみとか御守りとか、金属入ってないものなら持って入って良いよ!あんまり大きいのは入らないですけどね!」

と揶揄うように笑いながら流されました。


大概取り越し苦労で終わるのですが、(実際このMRIも始めは不安で動悸がしましたが、次第に慣れて最後まで無事に終わりました)病気の事もあり一つ一つへの不安が増幅している中、バカにするように笑われた事も本当に残念でした。