テレビで千葉県成田市にある包丁作りの加治屋さん一家の番組をしていました。僕は関の刃物作りを少しだけ知っているのでとても興味深く拝見させていただきました。鋼の種類は何だろう?とか、鍛接剤は何を使っているのかな?っとかどうして火造りに40分も掛かるの?っとか焼入れのときに遮光カーテンをしているのを見て、鋼の温度の上がり具合は火の色で判断するので、それが余計な光で判断が狂うのを防いでいるのだなとか油の種類とか温度とかいろんなことに興味を持ちました。一番大きな違いは削りと研ぎの技ですね。水平の回転砥石でした。関は縦回転の帯状のサンドペーパー(直径30cm)なのでホローグラインドという技ができます。包丁なのでホローグラインドは基本的に縁がないという事なのでしょうね。しかし一日2本しかできないというのはいくら定価が高くても(¥22,500)材料費を引いたら一家3人分の給料は出ませんよね~。それと仕上がりがもう少し綺麗だといいのになと感じました。やはり関とは美意識がちょっと違うなというのが一番の感想です。同じ手造りでもどこをどう見ても傷一つ見つけられないほど精巧です。でも今は最初から鋼と軟鉄が接合されている利器剤を使う事が多いのに、昔ながらの鍛接という製法で真面目に作っている姿ははっきり言って頭が下がる思いがしました。それと柄の部分が竹というのもいいですね。すべり防止には最高です。所によってそれぞれ趣のある品が出来るのは本当に良いことだと思います。