門限と名札による在宅の有無が合った為遠出と外泊は管理者に伝える事に成る為

駅前のパチンコ屋に行く事にしました

 

数軒有った中からお気に入りを見つけ以後何度も通う事に成ります

門限が有るので閉店まで居る事が無かったのが幸いしたのか勝ったり負けたりを

繰り返しながら月の終わり近くまで通う事が出来ました

 

それでも週に二回は施設の部屋で過ごす様にしていました

自立する事が此処での生活目標ですのでギャンブルに溺れている事を覚られない様に

一応の体裁を考えて時々は部屋に居ました

 

三回目の支給日まで後数日と言う日に所持金を全て負けてしまいますが又お風呂券を

フロアーの方に換金して貰いその場を凌ぎました

お風呂は銭湯より安く成るので何時も施設のコインシャワーを使っていました

 

外出ばかりしてましたが施設からは何も注意は無く日々思うままに生活してました

三回目の支給日の後も変わらずパチンコ屋へと通います

そんな時にパチンコ屋で顔を合わせる方と隣同士で遊戯する場面に成りました

 

自分よりは年配の方でしたが強面でも無く楽しく遊戯されていた印象でした

自身で小さいながらも会社を経営していると言われた此の方は自分の現状を尋ねます

最初は只無職の遊び人と言って答えていました

 

それから数日が過ぎた頃に食事に誘われました

おっさんと飯を食ってもなーと思いましたが 奢りだよ と笑顔のおっさんに

断り切れずに行く事に成りました

 

和食の店だったか忘れましたが案内されたテーブルにはすでに誰か座って居ました

席に着くと紹介が有り会社関係の友人と言う事です

そして何故食事に誘ったのかと説明が有りました

 

話の内容はお二方で今後店を始める計画が有るそうで自分に手伝って欲しいと

言う話でした

話は簡単でしたが知り合ってまだ数日です不信感だけが募ります

 

お二方の印象は普通の方でしたしお金持ちにも見えませんでしたが特に嫌悪感は

感じていませんでしたので取り合えず出来れば手伝う事を伝えます

自身の現状も話しても良いと思い施設の事を話しました

 

仕事について現状では自分は何もする事は無いと言う話でした

数日に一回顔を合わせ食事をしたりパチンコをしようと提案され他の日でお二方に

用事有る際に気に成るパチンコの代打ちをお願いされました

 

代打ちとは文字の通り代わりに遊戯する事です

勝てば手数料やお礼金が貰えます使うお金は事前に預ける事に成ります

ギャンブル好きとしては余り面白くは無い事ですが時間潰しには最適でした

 

何故この方々が自分に白羽の矢を立てたのか解りませんでしたが深く考えは

しませんでした会話する人も居なかったので寂しかったのも有ったかも知れません

そんなこんなで付き合いが始まりました

 

自分は朝は開店から行ってましたがお二方は別々に時間不定で店に来てました

最初の食事から数日は只パチンコ屋で合ったり時々また食事を一緒に行きました

月も半分過ぎた頃に代打ちの相談が有りました

 

事前にお金を受け取り指定された遊技機で遊戯する事に成りますが三万円を

前日に受け取ります

本人は自分の門限に合わせて帰れる様に店に来ると伝えられました

 

自分はお二方の住居は知りませんでしたが自分の施設は教えていたので持ち逃げは

あり得ませんが多少の誤魔化しは出来る事に成ります

考えはしましたが言っても数千円誤魔化せる程度なので実行はしませんでした

 

なんとなく変な感じを持ちながらも渡された万札を見ながら部屋で横に成りました