役所の方が訪問されました

 

検査結果に異常も無くこの病院を退院する事が決まったからです

施設に行くは自分で生活して行くか決める日が来ました

 

施設に行く事を選べば金銭的にも心配は無くなりますが共同生活なので門限やルールが有ります

最初は寮的な感じで聞いていましたが詳細を聞くと少し違う様でした

 

悩みましたが筋力の低下での不安と精神的に仕事に対してやる気が出ず自分に病気だったからと言い訳を与え楽な方を選ぶ事に成りました

 

施設に入る事にあたって以前約束した住民票の移動の件が有ります

約束通り入居後半年内に移動する事をもう一度約束しましたが本心では偽名の嘘を

告白し本名での手続きをする事はまだ迷ってました

 

退院の日が来ました

過ぎてしまえばアッと言う間ですが心情的には辛く長い期間と感じてました

隔離病院の時とは違い退院の挨拶もマニュアル通り的な印象しか残っていません

 

今回も施設に向かう為に役所の方が同行してくれました

向かった先は意外と街中で驚きましたが繁華街からは少し離れた所です

建物は学校の校舎風で入り口に両開きの門が有りました

 

四階建てだったと思います部屋数は二階からが住居でフロワーに10部屋でした

一階は事務所と談話室に会議室みたいな感じでお風呂場は無く半畳ほどの

100円10分の簡易シャワー室が建物の隅に設置して有りました

 

事務所に入ると管理者的な方が二名で対応されました

役所の方を交えて説明と施設のルールを伝えられた後に部屋に案内されます

フロアーにトイレと給湯室が共同使用場として有りましたが炊事が出来るコンロ台は

10円入れると5分程使えると言う変な代物でした

 

部屋は二畳ほどの広さで布団を敷けばスペースは僅かしか残らない感じです

小さな物入とコンセントが二つに窓は大きめで半畳くらいのデッキが有ります

土方の寮に比べれば清潔感が有り良い部屋です

 

えッと思ったのは飲酒と喫煙は禁止と言われた事でした

酒は飲みませんので良いのですが禁煙は酷いのではと思いました

ルールなので仕方有りませんが内心はこっそり吸うんだと思ってました

 

後は門限が有ったのですが夜9時が定時で都合で11時だったと思います

外泊は申請すれば良いとの事でした

色々想う事は有りましたが病気からはやっと解放された事に成りました

 

今後は体力を戻し仕事に就く事を前提に生活する事に成ります

保護費は入院状態では無いので十分な金額が支給される事に成りました

何も考えていませんでした只やっと病気から解放されたのだと思ってました

 

1年数か月の入院は体力と心を削る事に成りました

解放感と衣食住が有る安心感は有りましたが何もやる気が起こってきません

病気が治った事を喜ぶ人も愚痴を話す人も居ませんでした

 

入院時は病気だから仕方無いと思っていた

生活保護と言う助力を受けて生活する事も後ろめたさを感じていました

本名を言うのか又流浪するのか選択する時間は余り残っていませんでした