熱は出てましたが食事はなんとか食べれていました

 

発熱には強いと自負してましたが一時期は9度越えに成り意識朦朧を経験します

やっと平熱が続き食欲も戻って来ますが後回しにしていた金銭の問題を思い出しました又看護師さんに呼ばれどうするか聞かれます

 

今回もまだ大丈夫ですと答え決断を先送りにしました

仮に退院と成った場合で無一文の状態でも以前と同じなので不安も問題も有りませんでしたそれより親族に連絡される不安の方が数倍気に病む事でした

 

熱が下がって数日後に大部屋に移る事に成ります

ここでもう一度看護師さんに確認をする事が有りますそれは外出が可能なのか

と言う事です初めての体験ばかりですっかり聞きそびれていました

 

答えはノーです一切病棟と言うか此の科のテリトリーで有る階層から出れないと

言われました隔離棟です

検査の時は看護師さん同伴で移動しますが個人では例外無く駄目と言う事でした

 

この階のフロアーが全てに成りました真ん中くらいにナースステーションが位置し

その前にエレベーターのドアが有ります何階か忘れましたが高い位置のフロアーで

非常階段は有りましたがステーションの前を通らなければ行けません

抜け出す事を考えますが多分無理だと思いました

 

自分の状態としては熱が出た後は特に身体に異変は感じず入院が不思議な思いです

フロアーの個室は数部屋有りましたが重病専用見たいでした他は6人部屋の大部屋が

3か所有りお風呂場に給湯室と大きめのトイレが男女に分けて有りました

 

8畳くらいだったかレクレーションルーム的な部屋が有り病状の軽い方は其処にで

本を読んだりテレビを見たり運動用のバイクも有って使用出来ました

大部屋に移った日に数名の入院患者の方と初めて挨拶を交わしました

 

老若男女の言葉通り子供からお年寄りまで年齢性別バラバラな方々です

挨拶を済ませ置いて有る本を持って部屋に戻ります会話を振られるのが嫌でした

お金の事も考えなくてはいけませんが自覚症状が無い自分はタバコが吸いたくて

方法を考えていました

 

入院時に持ち物検査が有る訳でも無いのでタバコは持っていましたので余計に

我慢が出来ませんでした

灰皿が有りませんが空のタバコがバックに残っていましたので代わりにと思います

 

午前中は考えるだけでしたがお昼ご飯の後は我慢の限界に成り決行する事にします

色々考えましたが場所は非常階段かトイレの二択でした階段はステーション前を

通りますのでトイレに成ります

 

トイレのドアが有る方に入り鍵をかけタバコを吸います一週間以上の禁煙は

放浪時以来でした直ぐに立ち眩みに襲われ便座に腰を下ろしました

火を点けて数分過ぎたでしょうか 大きめの声で 誰ですか と声が響きます

 

バレました 看護師さんがトイレに入って来てドアを強めに叩きました

ハイと言いドアを開けると怒り顔の看護師さんが居ます

すいません と言うと 来てください とステーションの個室に連れて行かれました

 

まぁ大人なので普通に怒られ2度としないと誓約書を書かされます

後は階段にどうやって行こうかと考えながら小言を聞き流してました

部屋に戻り自分のベッドに座っていると同室の方に声をかけられました

 

凄く臭っていたそうですタバコを吸わない人には直ぐ分かるレベルで臭ってたと

笑いながら話されました

ふと学生の頃を思い出しながら他に方法が無いかなと考えていました

 

3時過ぎに看護師さんが呼びに来られましたドキッとします説教の続きかと

思いましたが違いました

隔離病棟なので売店が有りません週に3回程業者がフロアーに出向いて来ます

今日がその日で業者が来た事を教えてくれただけでした

 

食べ物から下着に日用品と大体必要に成る物は売っています

週に3回は来るとの話でしたので今は特に欲しい物は無かったのですが

やっぱりコーヒーを買ってしまいます飲むとタバコが余計に吸いたくなるのに

ついつい手が出てしまいました

このままの症状で過ぎて行くのだろうかと思う気持ちが有りました