村下孝蔵「踊り子」と「In Apple Blossom Time(林檎の花咲く頃年に)」
ある本を読んでいて「りんごの花が咲く頃に、二人は一緒になろう」みたいな歌詞のアメリカのジャズがあるらしいと知りました。ネットで調べてみると「(I'll Be with You) In Apple Blossom Time」というアメリカの古いポップスがみつかりました。1920年にネヴィル・フリーソンが作詞、アルバート・ヴォン・ティルツァーが作曲。最初にレコーディングしたのがアルバート・キャンベル&ヘンリー・バー(Albert Campbell & Henry Burr)。その後、何人かにカバーされ、1941年にはアンドリューズ・シスターズ(The Andrews Sisters)が歌って大流行させました。アンドリューズ・シスターズはジャズのスタンダードナンバー「素敵なあなた(Bei Mir Bistu Shein)」で有名な姉妹コーラスグループ。1946年にはジャズピアニスト・歌手のナット・キング・コール(Nat King Cole)が率いる「ナット・キング・コールトリオ」と女性歌手のジョー・スタッフォード(Jo Stafford)が組んでレコーディングしました。◇THE ANDREWS SISTERS - (I'LL BE WITH YOU IN) APPLE BLOSSOM TIME | LYRICS(歌詞:英語)The Andrews Sisters - I'll Be With You In Apple Blossom Time 1941 - YouTube「(I'll Be with You) In Apple Blossom Time」邦題は「林檎の花の咲く頃」。♪I'll be with you in apple blossom time I'll be with you to change your name to mine One day in May, I'll come and say Happy surprise that the sun shines on today What a wonderful wedding there will be What a wonderful day for you and me Church bells will chime You will be mine in apple blossom time♪リンゴの花咲く頃、僕は君と一緒にいる 君の名前を僕のものに変えるために君のそばにいる 五月のある日、僕はやってきて伝えるんだ 今日は太陽が輝いていて素敵じゃないか 素晴らしい結婚式になるだろう 君と僕にとって最良の日となるだろう 教会の鐘が鳴る リンゴの花が咲く頃、君は僕のものになる離れている若いカップルが、春が来てリンゴの花が咲く頃に結婚をする喜びを歌うラブソング。太平洋戦争前後の重苦しい時代の空気を吹き飛ばしたい気持ちがアメリカ人の心に響いたのでしょう。「リンゴの花咲く頃」という歌は、ほかに日本の歌謡曲やロシア民謡にもあるようです。リンゴの花で思い出すのが村下孝蔵さんの「踊り子」。同居していた若いカップルが、先の見えない生活で傷つけあって別れてしまった過去を振り返ります。♪何処かに行きたい 林檎の花が咲いてる 暖かい所なら 何処へでも行く◇村下孝蔵/歌詞:踊り子/うたまっぷ歌詞無料検索日本で林檎が有名な地域は、青森とか長野とか寒い土地。林檎の花が咲く五月ごろには、他の土地の人間は暖かいとは思わないでしょう。もし歌の中の彼女が「林檎の花が咲いている暖かい所」を「(I'll Be with You) In Apple Blossom Time」を念頭に置いて発言したのなら、「幸せな結婚がしたい」という告白だったのでしょう。男は女の願いに気づかなかったか、気づかないふりをしたのか。村下さんが「(I'll Be with You) In Apple Blossom Time」を知っていたかわかりませんが、アメリカでは「林檎の花が咲く頃=幸せな結婚」というイメージを持つ人がいるということです。「林檎の花が咲いている暖かい所」は、けっこう疑問に思っている人が多いようですが、村下さんは答えを出さずに亡くなったみたいです。林檎と檸檬~村下孝蔵ベストセレクション/村下孝蔵¥3,146Amazon.co.jp村下孝蔵ベストアルバム。一曲目が「踊り子」。