「Luce」の催事が6月後半から新しくなったので、
先日の「CG TAM」を見た後によってみた。
案内状に小林彰太郎氏(故人)曰く
「1970~1990年頃までの「CG (GAR Craphic)」は最良の時代だったと思う」と述懐している
確かにまだネットなんか無い1970~1990年くらいまで、
自動車雑誌が乱立していたが、
「CG」だけは「自動車雑誌界のフランク・シナトラ」と呼ばれてた時期もあるように
大御所だったんだよねぇ。
ただ、その年代の「CG」読んだ、持ってる人なら分かると思うが
雑誌の厚さの1/4程度はほぼ広告ページで、
広告料が雑誌を支えてたと思うんだよね。
バブル崩壊~ネット時代に突入し
リーマンショックに始まる出版不況、若者を中心とした車離れなど
理由はいろいろあるだろうが、
各自動車雑誌の売り上げも低迷し始め
「CG」も例外ではないんだが、
個人的には90年代くらいから「CG」の内容が何か違ってきちゃって
読まなくなっちゃったね。
特に「CG」巻頭ページ「From insaide」「From Outside」コラムが好きで
特に小林氏、三本和彦氏、ポール・フレール氏の寄稿はよく読んでた。
正直、この年代の車は詳しく分からないし、差ほど興味無いのが本音。
ただ、自分の親年代より少しだけ上の小林氏は
幼い頃から当時としては異例とも思えるほど車に触れる環境に恵まれていたのと
購入した「オースチン」などを自ら直したり、ラリー競技に参加したりと
そういう経験の積み重ねに裏打ちされた執筆は好き嫌いは別にして
説得力はあったね。
館内壁面には彼の生涯がパート別けされて紹介されていたが
「それ専門の教育を受けた生粋のジャーナリストではなく、
自動車好きの延長で自動車ジャーナリストになった訳で
どちらかと言えばエンスー」って言葉が残ってる。