ごきげんよう。
筆文字作家の 山田あかねです。
11月の半ば過ぎ、私の母が亡くなりました。
84歳でした。
複数の病気を抱えながらも、遠く離れた故郷の介護医療院で、
それなりに元気にしていましたので、このままおだやかに過ごしてくれたらいいな。
と、思っていました。
とはいえ、いつ何が起きてもおかしくないので、
覚悟はできていたはずでしたが、急なことで、驚き、戸惑いました。
体調急変の電話があり、出かけたものの、こんなにあっさりと、亡くなるなんて思わず、何の準備もしていませんでした。
斎場に、
般若心経を棺に、、、というポスターが張られていました。
用紙はいただけるとのことで、筆ペンも貸してくれましたので、娘と一枚ずつ写経し、母の棺に入れました。
口うるさい母で、色んなことがありましたし、母からの電話には、びくびくしつつ、なにかと反発していた私でしたが、眠っているような死に顔を見ながら、
「ああ、もう、なにも言われないんだなぁ。」
と、ちょっぴりホッとしつつも、じわじわと寂しさを感じ胸がつまり、涙がにじみました。
不思議と、いい事しか思い出せなくなっていました。
私なりに精一杯、出来る限りのことをして送りました。
母が亡くなって2週間。
様々な手続きをしつつ、少しずつ日常に戻ってきています。