神さまとシンクロ率暴上げ中の こいち です
その日は関西は18℃
疑うこともなく
半袖のまま来てしまった青森
空港に着いた時は3℃
11月の青森は
期待を裏切らない寒さだった
ほぼ半袖の
見たこともない格好の僕に
現地の人はガン見だ
寒そうで見ていると言うより
sousouと言う
傾奇者なナリをして銀髪
誰もが見るだろう
到着した日に予定していた神社は
全て周りきった
「よく来たな こいち よ
お主に今から天啓を与える
心して受け取るが良い」
なんて展開にはならず
少し残念に思っていた
実は今回は母との2人旅
こうして1日一緒に過ごすなんて
何年ぶりだろう
神社の事は気になったが
せっかくの親子の時間
神社巡りをしながら
時間の許す限り
語り、笑い合った
母と会話しながら
なぜか僕は頭の片隅で
こんなことを考えていた
両親揃って仕事に夢中で
僕に孤独な幼少期を与えた2人
いじめられていても
僕を守ってくれなかった2人
愛というものを
少しも注いでくれなかった2人
恨みにすら似た感情、、
ホテルに到着し
少しお酒を飲んで寝てしまった母
なかなか寝付けなかった僕は
1人飲み続けていた
今日を振り返りながら
ふと
父が余命宣告された時に
つぶやいた言葉
「俺は死ぬほど貧乏だった
子供の頃、貧乏に耐えきれず
自分を抱きかかえ海に入っては
死にきれず戻ってくる母に
何もしてあげられない自分が
情けなくて悔しくてたまらなかった」
「貧乏というだけで
どれほど惨めな人生だったか
自分の事も母の事も誰1人守れない
俺はこんな想いを子供達にはさせない
そう心に決めて生きてきた」
と言っていたのを思い出していた
大人になり
父になり
愛には色んなカタチがあり
人それぞれだということを知った
両親は僕たち子供と
向き合い寄り添う
という愛の注ぎ方は
下手だったかも知れないけれど
お金と言う形では
何不自由ないほど注いでくれた
お金を注ぐのも立派な愛だ
今ならわかる
親だからということで
誰にでも出来ることじゃない、、
自分が人生をかけて
やると決めた事を
愛する人にわかってもらえなくても
どれだけ非難されたり
後ろ指刺されても
やり抜く
想いを貫き通す
という事は
相当な覚悟がないとできない
この世界は見えることより
見えない事の方が多い
大切な事はたいてい
分かりにくく見えにくい
小さい頃から
愛する人に拒絶され
世界にも拒絶され
人に裏切られ
数年前まで
人間という生き物も
自分のことも
信じられなくなっていた
僕の心がまた少し
形を変えていくのを感じながら
眠りに落ちて行った、、
翌朝、露天に浸かりながら
光さす岩木山を見ていたら
もう一度神社に行かなければ
と、なぜか思った
予定ではそのまま空港に向かって
帰るつもりだったが
考える間も無く
車に飛び乗り
神社に向かっていた
昨日はせっかく来たのだから
何かを感じたいと気負いすぎて
緊張していたけど
昨日とは違い
今日はワクワクしていた
神社に行くと言うより
誰かに会いにゆく様な気分だった
同じ神社なのに
昨日来た時は
気が付かなかった事に
次々と気がつく不思議
名も知らぬ土地の
名も知らぬ神社
鍵のかかった
開くはずの無い扉が開き
御神鏡と向き合った
導かれる様に
祝詞をあげた
光が差し
風が吹き
言葉が聞こえた
「また必ず来ます」
と言葉を残し
神社を後にした
フライトの時間に
間に合わないかも知れない
と言う僕の心配をよそに
不思議なくらい順調に
遅れることなく空港に着いた
神さまの粋な計らいに
笑みがこぼれた
不思議な出来事も
レアな経験も
きっと勘違い、、
きっと気のせい、、
としてしまえば
見えない事に
起きなかった事に
なってしまう
メッセージをくれる存在が
どれだけ手を尽くしても
自分を信じられなくなっていたら
何も受け取れない
自分を信じる事が
辛い時、苦しい時
何より強い支えとなり
自分を信じる事が
成長する時、夢を追う時
何より強い力となる
これまでの経験と
生かされている意味を
改めて考える良い旅だった
僕の存在が経験が
君の心に
光を灯せるなら
君の背中を
押すことができるなら
僕は
喜んで手を差し伸べるよ
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その人がそうとしか歩けない道がある！
君にとどけ
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