僕は前職、いわゆるSEってやつだった。それがなぜコールセンターへ転身したのかと言えば、ただ単にSEになる前、二年間ほど経験したそれが楽しくて、やりがいを感じたからだった。同じ理由かはわからないけれど、いまの職場で僕が所属するクアッド(チームのことをここではそう呼称する)のリード(Yさんとする)も、SEを経験したあとでここに来たと言っていた。だからというわけではないが、僕はYさんに親近感のようなものを感じていて、実際、まだクアッドに配属されて日が浅いにも拘わらず、うまくやれていると思っている。同期からも馴染んでいると言われるあたり、僕の勘違いではないのだろう。

さて、本日。いつものように休憩室で遅めのランチをとっていると、30分ほど遅れてYさんがやってきた。世間話をしながら箸を進めるYさんが、最近太ってきただとか言いながらぱくついていたコンビニのホットスナックがなくなりかけたころ、僕は一つ質問を投げかけた。
「L勤って、どの時間帯なんですか?」
この会社、勤務はシフト制で、毎日出勤時間が変わる。どこも似たようなものだが、その時間帯にはそれぞれアルファベットが割り振られていて、その一つがLである。Yさんの答えは14時から23時までとのことだったが、続けて今度はYさんが質問を投げかけてきた。
「夜までだけど大丈夫だよね? 前職ではもっと遅かったかな?」
なんとなく辛かった日々を脳裏に浮かべながら、
「はい。あの頃は午前様が当たり前でしたw 白石の会社でしたから、帰りはタクシーでしたよw」
瞬間、Yさんがピクリと反応したのを僕は見逃さなかった。
「え、白石にあったの?」
焦りにも似た笑顔を浮かべながら重ねて問う。
「ええ、Sって会社ですけど、もしかしてご存知ですか?」
てっきりYさんのSE時代、その会社と取り引きがあったのかと思ったのだが、返答は予想外のものだった。
「昔、Dって名前だったとこでしょ? 僕は前、そこにいたんだよ」

ああ、そういえば、と思った。会社を辞める際、五年ほど前に在籍していた人間が、いまの会社に転職したという話を聞いた記憶があった。その時はふうん、くらいにしか考えなかったのですっかり忘れていたが、まさかその人が自分の上席になろうとは…。

ちなみに、と前置きしてYさんは続けた。
「別の部署にはUさんて人がいるんだけど、知ってる?」
ええ、ええ、知っていますとも。面識はないものの、色々お仕事をいただきましたとも。

というわけで、世間って狭いなと思った話でした。

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「Very X'mas」
今年の、パセオのコピーである。(意)訳すと、
「めっちゃクリスマス」
なんやねん、めっちゃクリスマスて。

そもそもX'masなんて書くのは日本くらいで、毎年この季節は、それだとクロスマスだろって突っ込みたくなる衝動を抑えるのに苦しむネイティブが多いんだぜって話を聞いたことはない。X'masって書かないのは本当らしいけど。

クロスマス、黒スマス、黒済ます。暗い気分のままクリスマスというイベントを済ますからX'mas? 無理があるか。

ああ、うん。いいんだ別に。恋してるわけでもないしね。23、24、25と夜まで仕事だから友達と遊ぶことも出来ないし。22に給料入るけどほとんどが支払いに消えて、そもそも遊ぶ余裕なんてないし。

予定のないまま、×印だけが増えていくカレンダー。

ああ、そうか。

僕のカレンダーが、「めっちゃクロス升」だったのか。


Xperia arcからの投稿
さてさて、最近少し登場頻度の高い元同僚のKから、悲しいお知らせが。どうやら古巣の会社は事業縮小を図ったらしく、僕のいた事業部は、事実上親会社に吸収されることとなったらしい。先日の夢は、いち早く抜け出したことの暗示だったのか?

会社、というか上層部に問題のある会社なだけに、これからも会社に残り続ける先輩方や後輩が心配…と思ったけど、いわゆるブラック企業だったし、むしろ親会社に吸収されるなら待遇は良くなるのか。そういう意味ではむしろ喜ばしい話、なのかな?

2011年は個人的にも社会的にも激動と崩壊の年だったけど、来年からは少し明るくなるかな。ブラック以外の場所なら、多少なりともホワイトに近いよね。


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