父は還暦を迎え、定年退職をしたばかり。
退職後も、63歳まで同じ会社で働く予定でした。
10年前に悪性腫瘍の手術をしましたが、再発はなく定期的な通院で様子を見ているところでした。
ところが、突然視力が落ち、視野が欠け始め、検査をしたところ下垂体腺腫が見つかりました。
幸いほとんどが良性で、ゆっくりと進行するもののため、手術で取り除きましょうとのこと。
これが1回目の脳の手術でした。
手術は成功、術後の麻痺などもなく、元気に退院しました。欠けていた視野も回復し、車の運転もし、仕事にも復帰し。
さぁこれから…というときに。
術後半年。
また視野が欠け始め、ついに片方が失明し、もう片方の目も視野が3分の1ほどに。
進行はとても遅い部類の病気のはずなのに。
たった1年で腫瘍は元の大きさになり、ついに2回目の手術をすることになりました。
徐々に見えなくなる目。
父はどれ程の恐怖を感じていたのでしょう。
父はとても強い人で、家族の前では弱音を言いません。
それどころか、仕事を辞めようか悩んでいる私を逆に励まし、背中を押してくれました。
本当に尊敬する、父です。