鹿男あをによし (幻冬舎文庫) 鹿男あをによし (幻冬舎文庫)
万城目 学

幻冬舎 2010-04-01
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大学の研究室を追われ、教授の勧めに従って奈良の女子高の臨時教員として

赴任した「おれ」28歳。二学期だけの約束で気分転換のつもりで訪れた奈良だったが
一匹の鹿が「おれ」に中年男の声で話しかけてきた。「さぁ神無月だ、出番だよ先生」。
彼に下された謎の指令は、古都を舞台に展開する日本の明日を左右する救国ファンタジー。
 
大阪に行ったついでに奈良に寄って大仏さんや鹿さんたちを見物してきました。
関西から帰途に就く新幹線の中で、読みましてんw
いや、ついさっき行ったところがゾロゾロ登場するから、車内でひとりニマニマしてましてんw
気色わるっw
 
大学の教授から「神経衰弱」と言われ、気分転換のつもりで女子高の臨時教員を
勧められた「おれ」。散歩で徘徊する東大寺や奈良公園、大仏殿の裏で出会った
一匹の鹿に声をかけられて・・・・・。
 
あれだけ鹿がいれば、一匹くらい喋っても不思議ではないかもしれない奈良公園w
鹿せんべいを手にしたら最後、執拗に狙われる観光客たち。その奥には、満腹なのか
達観しているのか、木陰や芝生の上に貫禄十分に座り込み、賑やかしい観光客を
見物する風な鹿があちこちで見られますw
 
さすがに大仏殿の裏側までは観光してきませんでしたが、「おれ」は人のこない
大仏殿の裏で散歩の休憩をとるのを密かに楽しんでいるようです。
そんな時、女鹿がオヤジの声で話しかけてきます。
 
狐の使い番から渡される「目」を運んでくる「運び番」に任じるので持ってこい。
それは「鎮めの儀式」で使うので、持ってこなければ日本は滅びる。くれぐれも
狡猾なネズミに横取りされないよう運んでくるのだぞ・・・・。
 
鹿が喋っただけでも驚いているのに、更に日本の命運を賭けた使命を帯びるなど
神経衰弱な「おれ」には荷が重いのですw
そして「目」と思しき一品を学校の生徒の助力もあって感動の奪取で鹿に渡すと
「これぢゃない!」と完全否定w しかも「おれ」の顔が、徐々に鹿化し始める。
 
本人が見る自分の顔が鹿なんですが、第三者的には普通の人間に見えてるらしい。
 
・・・・・・って、なんじゃそらw

でもね、あの奈良公園の鹿たちの瞳と奈良市内の国宝だらけな寺社を散策して
本作を読むと、そんな事もあるかもしんない、奈良なら(駄洒落じゃないよ)。
いや、あって欲しいと願いに似た思いすらよぎります。

後日、鹿が奈良公園を出て、集団で住宅街を駆け抜けたニュースが話題を呼びました。
すわ、なにかの任務ではないのか!!と椅子からお尻が持ち上がり、救国の為に
彼らはどこかへ向かっているのではないかと、にわかに心がザワつきました。
そんな不思議な求心力のある町ですよ、奈良って。

近鉄電車の中で「京都派」「奈良派」のポスターが掲げられていました。
アタシはすっかり奈良派になりました。
次回は奈良市のみならず奈良県をくまなく旅してみたい願望に囚われております。