5
同じ店内。3の時系列。杢がスーツ店に入店する。
杢「あ、あの~すみません!」
マドカ「いらっしゃい・・あれ?杢ちゃん!!」
杢「・・・。マドちゃん?えっ、ここで働いてるの???」
マドカ「そうだよ~!わー!久しぶり!!何?どうしたの??」
杢「急にご不幸があって家にあるスーツ着たんだけど、サイズが合わなくて慌ててきた」
マドカ「それは大変、すぐ見るよ!あちらに移動できる?」
マドカは杢をメンズのスーツコーナーに案内した。
ーースーツが決定しお会計ーー
マドカ「大変な時に申し訳ないけど、落ち着いたらご飯でも食べに行こうよ!」
「直しの受け取りは急ぎで式には間に合うように、袖口と裾を仕上げてもらうね!明日の営業中に取りに来てね」
杢「無理言ってごめんね、ありがとう」
マドカ「いえいえこちらこそ、ありがとうございました」
マドカはお直し表を杢に渡す。
6
その日の23時。夜の街を歩く杢。人だかりが出来ていて騒がしい。
カメラを向けている人もいる。人だかりに近寄っていく杢。
杢「あの、すみません何かあったんですか?」
近くにいる人に話しかける。
赤羽「僕らも今来た所なんです、なんか事件らしいですね」
要「女と・・・女の喧嘩・・・?」
杢が覗き込む。ガタガタとふるえるマドカ。血を流している同僚と
警察に抑えられているランジェリー姿にトレンチコートにナイフを持った髪の長い女。
ーー杢は大きな声で名前を呼ぶーー
杢「まどちゃん!!!!!!」
しかしマドカは杢の声は聞こえない様子。
ガタガタ震えていたが自分の耳を触ると、すっと救急車に乗り込んだ。
7
次の日、同僚のいない店内で暗い顔のマドカ。店内はオリジナルの店舗CMで『自由』を連呼している。
スーツを取りにきた杢。昨日見たことは触れず、マドカの顔色を見ながら受け取る。
杢「速く仕上げてくれてありがとう!」
マドカ「これが仕事だから気にしないでね!後ろの仕立て糸外すの忘れちゃだめだよ!」
マドカはスーツの入った紙袋を渡す。