同じ店内。3の時系列。杢がスーツ店に入店する。

杢「あ、あの~すみません!」

マドカ「いらっしゃい・・あれ?杢ちゃん!!」

 

杢「・・・。マドちゃん?えっ、ここで働いてるの???」

マドカ「そうだよ~!わー!久しぶり!!何?どうしたの??」

杢「急にご不幸があって家にあるスーツ着たんだけど、サイズが合わなくて慌ててきた」

マドカ「それは大変、すぐ見るよ!あちらに移動できる?」

マドカは杢をメンズのスーツコーナーに案内した。

 

ーースーツが決定しお会計ーー

マドカ「大変な時に申し訳ないけど、落ち着いたらご飯でも食べに行こうよ!」

   「直しの受け取りは急ぎで式には間に合うように、袖口と裾を仕上げてもらうね!明日の営業中に取りに来てね」

杢「無理言ってごめんね、ありがとう」

マドカ「いえいえこちらこそ、ありがとうございました」

マドカはお直し表を杢に渡す。

 

その日の23時。夜の街を歩く杢。人だかりが出来ていて騒がしい。

カメラを向けている人もいる。人だかりに近寄っていく杢。

 

杢「あの、すみません何かあったんですか?」

近くにいる人に話しかける。

赤羽「僕らも今来た所なんです、なんか事件らしいですね」

要「女と・・・女の喧嘩・・・?」

 

杢が覗き込む。ガタガタとふるえるマドカ。血を流している同僚と

警察に抑えられているランジェリー姿にトレンチコートにナイフを持った髪の長い女。

 

ーー杢は大きな声で名前を呼ぶーー

杢「まどちゃん!!!!!!」

しかしマドカは杢の声は聞こえない様子。

ガタガタ震えていたが自分の耳を触ると、すっと救急車に乗り込んだ。

 

次の日、同僚のいない店内で暗い顔のマドカ。店内はオリジナルの店舗CMで『自由』を連呼している。

スーツを取りにきた杢。昨日見たことは触れず、マドカの顔色を見ながら受け取る。

杢「速く仕上げてくれてありがとう!」

マドカ「これが仕事だから気にしないでね!後ろの仕立て糸外すの忘れちゃだめだよ!」

マドカはスーツの入った紙袋を渡す。