『「アメリカの崩壊」の背後に「アメリカの官僚機構の崩壊」があった』

 

トランプ政権内務省長官デビット・バーンハートの新刊書”You report to me(私に報告せよ)”5月9日発売は、政権内部からアメリカで長年肥大をつづけてきた”官僚機構”の暗部を明快に示した。

 

アメリカでは、この数年の”粉ミルク不足”問題から、世界に大恥をさらした”アフガン 撤退”など少し前までは考えられないほど、指導者と連邦機関の劣化が起きていた。しかし、これら”連邦機関”は巨大な規模になりながら、常に国民を裏切ってきた。

 

著者デイビッド・バーンハートは、トランプ政権で内務長官になった時、

* 連邦機関の機能不全を目撃

* アメリカの公務員が国家の最高責任者(大統領)の意思にしばしば反応しないこと

一方の政党(民主党)のイデオロギーに沿った機関職員が、他の政党(共和党)に積極的に「抵抗」していたこと。

一方、選挙で選ばれた議員たちは、公共政策の重要な問題を、責任を取ることのない連邦機関に喜んで押し付けていたこと。

 

バーンハートは、『You Report to Me』の中で、

* 官僚の沼(スワンプ)が実際にどのように動いているのか

* 過去20年間、説明責任を果たさない巨大権力がいかに行政国家に静かに集中してきたかを、実体験をもとに明らかにしている

 

2つの政権(ジョージWブッシュとトランプ政権)で働いた経験をもとに、”トランプ大統領の実現可能なリーダーシップが、将来的に行政国家を抑制するための道筋を明らかにした”ことを述べている。

 

”You Report to Me”は、アメリカの指導者たちに、自動運転装置を外すこと。

結論として、増殖する責任感のない連邦官僚機構が、建国の父たちのビジョンである「選民の同意に基づく政府」を完全に破壊してしまう前に、そのコントロールを取り戻すよう呼びかけている。