12月11日 シカゴ発 午前10時アップデート)

 

「スタバで今朝起きた奇跡」

 

私の住むイリノイ州は他の多くの州と同じくコロナ陽性者が増えているとのことで、レストランの中と外でのダイニングが禁止されて既に数週間経つ。

 

 

アメリカは州によって州知事がロックダウンなどの政策を決めていくが、カルフォルニア 、ニューヨーク州など巨大州も厳しい規制を再開してしている。

 

 

そのため私の住む街のスタバも以前は25%のキャパシティでの店内飲食がOKだったのが全面禁止となり、今ではテイクアウトのみとなってしまった。

 

 

私は毎朝5時くらいに起きてスタバでコーヒーを買って、中で数時間仕事をするのが習慣になっている。スタバには30年前の日本にスタバが進出する前から愛飲している飲み物があるので通っている。幸い日本の地方都市でもほとんどスタバはあり、仕事で地方へ出張があっても困ることがないのは有難い。

 

 

その私の30年のスタバ通いの中で初めての奇跡が今日起きた。

 

 

今日の朝、車で10分ほどのスタバのドライブインでいつものようにコーヒーを注文した。

そして、注文後コーヒーを受け取る前に私のiphoneに入っているスタバアプリで支払いをしようとしたら、スタバの馴染みのアンジーという若い娘が「もうあなたのコーヒーはあなたの一台前の車の方が支払っていかれましたよ」と言ったのである。

 

 

驚いて幾度か聞き返した。「えー、前の車の人が払っていった?そんなことは一度もされたことがないんだけれど!」

知り合いだったのかとも考えたが、それもなさそうだ。わざわざ後ろの車の私の顔を確認して支払いをしてくれたということはありえない。

 

 

つまり、私の前の車の人は、誰か見知らぬ人に対してささやかだけれどちょっとした親切を施してくれたのである。

 

 

アメリカでは、クリスマスシーズンになると、これとは違うが何か他人に対して良いことをするという人たちがいる。

コロナや暴動など暗い話ばかりが多い中で、少しだけうれしいエピソードをシェアいたします。

 

 

追記:

「このあと、夕方になって、なぜ私の前の車の人は私の頼むコーヒーの金額を知っていたのかな、と思ったのです。これは簡単で、アメリカのスタバはほとんどチップ箱があるのです。ドライブスルーでも私の行くスタバはおいているのです。そこに私もたまに一ドル札を入れるんですが、この人は多分五ドルか10ドルを渡しておいて、残りはチップだよといって立ち去ったと思われます。粋ですね。」