妄想劇場NOIR第八話です。
さてさて村上先輩婚約者も気になりますが
こっちの方も気になりますねー。さてさて今回は?


妄想劇場NOIR 第一話はココ。
もし読んでない方ははじめっから読んでねー。



妄想劇場開幕ー。












ガチャッ
カツ カツ カツ………
暗く湿った空間に
2日ぶりに外の空気が流れ込んでくる。



「昨晩は来られんでゴメンなぁ。」
丸山は女の口のガムテープを剥がす。


女は少し目を上げて丸山の顔を見たが、
特に反応はない。
虚ろで死んだような目。


「怒ってんの、それとも寂しかったんか?」


そう言って笑うと、丸山は女の髪を撫で、
埃っぽく絡んだ髪の毛を丁寧に指で解く。
愛情の感じられる優しい手つきだ。




いつもの様に、
コンビニのビニール袋から水と食事を
取り出して口移しで食事を与え、
水で濡らしたハンカチで口の周りと顔を丁寧に拭いた。



「綺麗やで」




目を細めて嬉しそうに微笑みかける。







「じゃあ、始めましょうかぁ?」



そう言うと、小さな小刀を手に女の腕を取った。

刃が女の肌に吸い込まれるように入って、
小さな血の玉が浮かぶ。
そのまま、細い流れになって滴り落ちる。
パタ パタ パタ 軽い音を立てて
ビニールプールに滴り落ちた。

もうすでにプールの底のキャラクターの顔は
乾いてドス黒い血で覆われていた。




女の目は絶望を浮かべてプールの底を見つめている。






丸山も同じ様にプールに滴り落ちる血を見つめて、





「汚れた血」と呟いた…………











ガチャン




丸山は去っていった。
また1日、2日は帰ってこないだろう。


丸山が出ていって10分 20分ほど経っただろうか………
女はだるい体を少し起こして、目を開ける。




そして驚くべき出来事に気がついた、
丸山が、あの男が、
口をガムテープで押さえていかなかったのだ。



ここが何処かは分からないが大きな声を上げれば
誰かが来てくれるかもしれない。
あの訳の分からない男から逃げることが……出来るかもしれない。


ここに連れてこられて1週間、いや2週間?
もう既にどれだけ時間が経ったのか分からないが
絶望の長い長い時間の末に、ようやく訪れたチャンスだった。





女は大きく息を吸い込んで
叫んだ…………











p.s

監禁されている女の人に脱出のチャンスが
到来っすおー。

さー逃げられるのか、逃げたとして丸山の運命は?