ぶっちゃけ、韓国、西日本は中国に近距離過ぎて人民解放軍の弾道ミサイルに脅威に晒されるから、
今アメリカ軍は必死にグアムに要塞を造っているのに、新しい基地なんて沖縄につくる合理的な理由なんてないよ。
日本が自らの集団的自衛権を認めて、北朝鮮有事においてもロジスティックス以外の自衛隊の戦闘部隊が地域の安定に関与できるならアメリカ政府は沖縄から安心して撤退したい気まんまんなのに・・・。
そんなことは、昨年アメリカ下院の軍事委員会で報告されているレポートを読めば既定路線。
米軍の東アジアにおける軍事対処構想レポートの“AirSea Battle: A Point of Departure Operational Concept”
http://www.csbaonline.org/4Publications/PubLibrary/R.20100518.Air_Sea_Battle__A_/R.20100518.Air_Sea_Battle__A_.pdf
転換すべき戦略のポイントして、アメリカ軍は今まではエアパワーの優位性が圧倒的だったもとおで世界展開をしてきた。足の短い兵器に巨額の軍事費を投入してきたが、東アジアではその方程式がきかなくなってきる。
代わりにアメリカ軍の戦略は、長距離攻撃力(潜水艦発射のミサイル、長距離レーザー攻撃やDARPAといった高音速・長距離攻撃)で地域の安定を図っていこう・・・という結論。
日本や韓国に過剰な陸上兵力や艦載機、戦闘機の類は不用意に配備しない。
万一の時は、米軍は長距離から中国の主要軍事拠点を攻撃して、エアパワーを確立できた時点で初めてグアムから足の短い攻撃力を韓国、日本に前方展開して、完膚無きまでに人民解放軍を叩く。その間の短距離攻撃や陸上兵力により抑止力は、韓国、日本の自前の武力に任せる・・・
ってことが書いてある。
アメリカが日本に要求する主要なこととしては、
・軍事予算の増強
・自衛隊基地の地下要塞もしくは航空基地の堅牢化
・ミサイル防衛の拡充
・4.5-5世代戦闘機の購入
といっても日本がへたれ過ぎて、きちとして自らを守ることを拒否しているためにアメリカはイライラしているの現状でしょ・・・。
そんな日本だったらあぶなっかしくて、普天間全部返しますなんてアメリカ人は言わないよ。
最近はウォール・ストリート・ジャーナルでさえそのことを記事でふれている。
さっさっと日本や韓国にF-35、場合によってはF-22を早く買わせろって・・・
http://online.wsj.com/article/SB10001424052748704511404576085171839462108.html
the Pentagon should be working with the Japanese and South Koreans for them to procure the F-35 stealth fighter-bomber. And precisely because of the threat to air bases posed by China's ballistic and cruise missiles, it is even more incumbent that the VSTOL version of the F-35 go forward, despite current problems in the program. Having a capacity to take off and land vertically and on short runways will become even more essential in the years ahead.
Finally, Congress needs to reverse the administration's decision on ending production of the F-22 at 187. Not only is the stealthy "Raptor" far and away the finest fighter in the world―and will remain so for many years to come―it is the only plane available for more than a decade that can operate night and day in an independent fashion in a hostile Chinese air defense environment.
アメリカ軍の軍縮はディテールを挙げるまでもないけど、最近もいろんな予算削減のニュースがメディアの随所で出ているね。
アメリカ軍の再編・即応展開を推し進めてきたアメリカ統合戦力軍司令(JFC)が特殊作戦群司令などを除いて大幅縮小されるニュース。
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2011/01/19/AR2011011906914.html
cuts in contractors and intelligence agencies and the closure of the Joint Forces Command in Norfolk; in all, he asked the services to find $100 billion in savings over five years
アメリカ海軍の現役佐官級の頭数が多過ぎて肩たたき早期退役制度が立ち上がるニュース。
High Retention Prompts Officer Selective Early Retirement Board
http://www.navy.mil/search/display.asp?story_id=58018
しかし、先週ちょこっとニュースになった人民解放軍のJ-20やっぱり専門家に言わせるとまだまだローテク機みたいね。
J-20: The Threat We Think it Is?
http://defensetech.org/2011/01/19/j-20-the-threat-we-think-it-is/?wh=wh
・機体の大きさからしてウィポンベイの兵装能力は高いかもしれないが、SA(situation awareness:状況認識機能)やその他空中・地上・海上の情報収集機能との相互データリンクの電子技術が5世代戦闘機には程遠い。
・技術の多くは旧ソ連が資金難で途中で開発を断念したMiG 1.42(ステルス性を捨てて機体運動能力の向上に集中と選択をした機種)の一部の技術を継承しているに過ぎない。
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首相「沖縄の痛み分かち合う」
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1475399&media_id=4
「沖縄の痛み分かち合う」=基地負担軽減を強調-日中改善に努力・首相外交演説
(時事通信社 - 01月20日 19:03)
菅直人首相は20日午後、都内のホテルで外交をテーマに演説した。首相は日米同盟を深化させる必要性を強調。一方、在日米軍基地が沖縄に集中している問題で「政治に携わる者としてざんきに堪えない」とし、「沖縄の痛み、負担を国民全体で分かち合う不断の努力が必要だ」と語った。
首相は日中関係について「(中国の)透明性をやや欠いた国防力の強化や海洋活動の活発化には懸念を抱かざるを得ない部分もある」としつつも、「日中両国は戦略的互恵関係の内容を深める努力が重要」と表明。その上で「首脳同士のホットラインだけでなく、党間交流、民間交流をさらに深めていきたい」と述べ、尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件で一時悪化した日中関係の改善に努力する考えを示した。
日米同盟については「政権交代にかかわらず、変わることなく維持・強化されるべきだ」と強調。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の問題では、同県名護市辺野古に移設するとした昨年5月の日米合意を念頭に「粘り強く取り組んでいく」と述べた。