体制が崩壊した国の復興活動と軍隊の治安活動が表裏一体なのは当たり前。

戦闘部隊は運ばない、平和的物資だけを運ぶの自衛隊の任務だろう、と本当に考えていたのか?

紛争地域においてROEを定めた上で治安維持を目的とした武力行使でも、人道支援や復興支援にならないと考えるのが日本流なのか?

テロ対策特別措置法をよく読めばこれは法律違反ではないけど、イラクは危険地域ではないとか適当なこと言った政治の責任は大きいですね。

一点だけテロ特別措置法の良い点があったとすると、きちんと終わりを決めていたところ。

ただその法律を使った政治家の誰一人としてイラクに視察にもいかなかった・・・

最高司令官(the highest commander in cheif)としては恥すべき消極性だと思います。

右よりの人達は自民党の復活を望んでいるが、自民党が本当に保守だったとは到底思えない。

日本の政治家は誰一人として、

日本の国益の策定、その国益を守る手段を策定する外交と安全保障の根本的な議論をしない・・・


自衛隊は、海外では危険な地域にこそ派遣されるべき。

また、その場合、集団的自衛権の行使は欠かせない。

それができないのであれば、自衛隊は廃止すべき。

そして今以上にアメリカに外交と安全保障を任せるべき。

軍隊があるから戦争が始まるという考えは誤り。

非戦争状態での国益の設計、戦争状態での戦争の設計ができない日本の政治家の力量がないだけ。


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「黒塗り」イラク空輸実績開示
イラク空輸、全データ開示=政権交代後、「黒塗り」から一転-防衛省
(時事通信社 - 10月06日 13:02)

 航空自衛隊によるイラクでの空輸実績について、防衛省が情報公開法に基づき、請求者にデータを全面開示していたことが6日、分かった。これまで大半が「黒塗り」で非開示だったが、米軍などの兵士輸送が7割を占めていた実態などが明らかになった。

 請求した岐阜県大垣市の近藤ゆり子さん(60)は「政権交代によるチェンジの兆しを感じる。武器を携行した米軍を戦闘地域に運ぶなど武力行使の一体化に当たる。憲法9条違反とした昨年の名古屋高裁判決を補強するものだ」としている。

 開示されたのは、2006年6月下旬から空輸活動が終わった08年12月までの空自C130輸送機3機の「週間空輸実績」。クウェートのアリ・アルサレム基地とイラクのバクダッドなどの間の輸送で、約2万6400人を運んでいた。

 このうち米兵が約1万7700人で約67%。オーストラリア軍、韓国軍などを含めた兵士全体では約7割を占め、小銃や拳銃約5400丁を携行していた。一方、国連職員は約1割だった。