贖罪 | Photo by Semmei

Photo by Semmei

旅の記憶


「自分」を楽しむ写真術from名古屋-tii2


両親の写真を見ます

足を見るために

思い知るために

贖罪のために


残された人が自分のためにするだけのこと


18年前と8年前の同じ日に父と母が急に亡くなった

ケンカして「死ね」と言った言い放った父親が飛行機事故に遭って

「そのうち帰る」と言って数年会わなかった母親が死んだ

ただそれだけ


その事実は変わらず

僕は相変らず

自分の山をただ只管深く深く進んでいるだけ


今でも「死」がなんなのか分からない


父親のカメラで写真を撮り始めたことは

もしかしたら自分にとって贖罪なのかもしれない

でもそう考えたらその諸行は冷たい



中学のときはいつか「死」に飲まれてしまうと考えて夜も寝れなかった

死を想い始めたのはたぶん14歳の時

今思えばその日から今の僕は始まったのだと想う


変わり続け、生き続け、ここにいます

空に浮かぶ雲のように

生も死も見えないこの素晴らしい浮世の中で



सब्बे संखारा अफिच्चा